日々のことを徒然に

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愛宕橋の開通近し

2018年05月08日 | 地域

 JR西岩国駅前を直進すると錦川に架かる車専用で橋長477㍍の新愛宕橋(1971年完成)に至る。坂を上ると左下に旧い橋が見える。これは兄貴分の愛宕橋で、1935(昭和10)年3月、錦見と牛野谷地区を結ぶ生活橋として完成した。橋長は353㍍ある。今は車専用で、人と自転車用は並行して架かっている。1955(昭和30)年に一部流失による架設が行われた。

 愛宕橋、通行車両の多さか寄る年波からか、橋面の痛んだ個所はパッチワークのように補修個所があり、欄干もひと目で補修要な個所もあった。ながい補修期間を過ぎ、さて開通と心待ちしていたら、いつまで経っても通行止め、問い合わせにも確かな回答は得られず分からぬままにすぎた。

 理由が知らされたのは工事終了予定から2カ月くらい過ぎていた。その内容は、「落橋の恐れのある損傷個所が見つかり工期延長で通行止め継続」ということで、その期間は約1年とあった。損傷個所は1955年の補修箇所で、現状では通行の安全が確保できないとあり、誰も異を唱えることではない。

 再工事が始りしばらくして、工事状況の分かる施行会社発行のお知らせが回覧され始めた。こうした対応は初めての経験で驚いた。状況の分からぬままに不便を感じるのとは違う。そのお知らせによると今月末が工事完了の予定となっている。およそ2年続いた迂回もそろそろ終わる。新装なった欄干の袂に、架橋時に石に掘られた橋名がそのまま残されている。歴史は残された、いい配慮だと思う。
コメント
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