センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

脳の鍛錬方法!

2009-11-27 00:07:14 | 感覚、五感
現在、脳を鍛錬する、脳本や脳トレなるドリル計算。ゲーム機なども多く販売されているが、但し、これらは実際には効果のほどは「?」なのである。
やらないよりは、やった方がよい程度であることを私は指摘しております。
脳科学者がテレビなどで説明している「脳トレ」脳を刺激する方法として、手を動かしたり、簡単な計算を早く行ったりと色々な試みがされている。
よく聞く言葉に、前頭連合野を鍛えると脳が活性化するなどとよく脳科学者が説明しているが、では具体的に前頭連合野を鍛える有効な方法の説明は意外と曖昧で、人の五感との関わりを深く追求している取り組みや具体的な鍛錬の方法など説明している脳科学者は少ない。
では、私から簡単に「前頭連合野を鍛えて脳を活性化させる」方法を説明します。まず、前頭連合野の働きを説明すると、脳の司令塔的役割を担い、ここを鍛える事で付随する「感覚野」「運動野」「言語野」なども同時に鍛えられるのです。また前頭連合野は外的情報を五感から受け取り、その情報を判断、決定などにも関わっている。また精神活動や運動性言語なども司っている。
前頭連合野には興味深いことに、脳の疲れをコントロールしている脳部もある「前頭眼窩野」という、脳部があり、この脳部は脳の疲れを感じると活発に働き、脳をコントロールをしているのです。
この前頭眼窩野を鍛えるには、人と人とのコミュニケーション、顔と顔を合わせた会話、コミュニケーションが重要なのです。
また、前頭連合野を鍛える有効な方法は。
◎人との話し合い、コミュニケーションを積極的に行う。
◎食べ物を良く噛む(三叉神経)を刺激する。
◎手足を動かし、運動など、指先など物に触ったり、細かな動きを行う。
◎作業や仕事など、具体的な目的、しっかりした意識を持つ。
◎簡単な計算を素早く行ったり、本を読む、音読で読む。
◎五感を総動員して、適切な刺激を与え、脳の活性化をはかる。
このように指先を使い、食べ物をゆっくり楽しみながら咀嚼して食べる。人とのコミュニケーションを積極的にとる。簡単な計算や音読、手足を動かす運動など、五感を総動員して体験、経験が効果的となります。
何気ない毎日の生活の中で、意識的に五感を使い、脳を刺激、バランス良く鍛錬することで脳は活性化し、鍛えられます。
人の脳の特徴に20歳を過ぎた頃から、毎日10万という数の脳細胞(ニューロン)が死滅して行きます。これらの現象が記憶力が低下した。思い出せない。脳が低下してきたと自覚するのです。
これらから、身体の筋肉が鍛えないと衰えるように、加齢と共に脳も衰えると考えがちですが、そうではなく、筋肉同様に脳も鍛錬すれば、脳細胞の死滅を緩やかにする事が可能と言われております。この脳力を「可塑性」という、死滅したニューロンを別のルートで復活させる働きがあるのです。脳トレこそ、脳を鍛錬する目的はこの可塑性の能力を活発化させることが目的なのです。
例えば、テレビを見ていて、久しぶりに登場した芸能人の名前を忘れ、思い出せず、あの人、この人と表現しますが、諦めずに思い出すまで、翌日まで掛かってもよいので思い出し、気分がすっきりすれば、これも脳トレなのです。
私は歳だから、頭が悪いからと諦めて居ませんか、人の脳は実は、頭の良さという定義は曖昧で、いい加減なのです。計算が速い、記憶力が良いだけでは、本当の意味での頭が良い人とは言えません。それは脳の得意性といって偏った脳の働きです。バランス良く脳の活動の良い人が頭がよいと言えるでしょう。
ですから、優れた天才といわれる人たちの多くでも「狂気性」があるとか、変わり者が多いと表現されるのはこれらからです。
私たち人の脳は、記憶や思考以外にも、判断、決定、計算、洞察力、観察力、創造性など、ありとあらゆる力を秘めております。
それだけに、人の脳は小宇宙、神秘の臓器と言われる由縁です。人の脳を鍛錬することは実は「心を鍛錬、心を磨くことでもあるのです」。
私共研究者は「心は前頭葉にあり」ということなのです。
だから、前頭連合野の鍛錬が重要であるということを私から提言致します。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする