センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

五感刺激から脳を活性化!

2009-11-09 00:04:52 | 感覚
よく「脳トレ」といってドリル計算やなかには、脳トレゲーム機まで登場し人気を呼んでいる。
但し、脳トレ、ドリル計算やゲーム機では脳の活性化は一時的なもので、慣れてしまうと効果は期待できない。やらないよりはやった方が良い程度である。確かに、難しい計算より、簡単な計算などをしたときの方が脳の血流も活発化することが分かっている。
私が推進している。「ヒトの五感刺激から脳を活性化させる方法」は、前頭連合野を具体的に鍛錬させる方法である。
ヒトの脳の前頭葉は脳の司令的役割を担い、この脳部を鍛えることで、感覚野、運動野、言語野なども鍛えられるのです。
では、どのように前頭連合野を鍛えればよいのか有効な方法は以下のようである。
●食事はゆっくり咀嚼して味わって食べる。そうすると口腔内に唾液が多く分泌され、内臓の活動を促す。三叉神経が刺激され、脳に刺激が伝えられる。
同時に箸を上手く使用する工夫をする細かな作業が前頭葉の体性感覚、運動野を鍛錬する。
●簡単な計算をしたり、本を音読する。計算中も声に出して計算を行う、本の読書も音読し、どうしても覚えたい、記憶したいところはノートなどに書き写すことが大切である。これらの行為が前頭葉、頭頂葉、側頭葉を刺激する。
●ヒトとの会話、コミュニケーションを積極的に行う、けっして携帯電話やパソコンでのメールでは効果が期待できない。
人と人との顔を合わせた会話で前頭葉、言語野などが鍛錬される。
特に前頭眼窩野が鍛錬される。この脳部は脳の疲れをコントロールしている脳部なので、コミュニケーションが重要である。
●仕事でも、作業でも「その目的意識」をはっきりさせる。嫌々行っていると不快になり、脳は活性化しない。目的意識の高まりと同時に達成したときには「快感」が生まれる。この快感が前頭連合野を鍛える。
●五感を総動員して、読み書き、指先を使い、手足を動かす運動に心がけ、人とのコミュニケーションをとり、五感を使った体験、学習が脳に記憶され、効果的に前頭連合野の鍛錬に繋がるのである。
このようにヒトの五感を総動員することで「脳の司令塔」の前頭連合野に刺激が送られ、活性化するのです。
私たち、ヒトの脳の特徴に20歳を過ぎた頃から毎日10万という数の脳細胞が死滅すると言われております。但し、脳を鍛錬すれば「可塑性」という神経線維の構造が機能が五感刺激によって補う能力が働くのです。
特に、短期記憶に関わる「海馬」での可塑性が活発化することが分かっている。脳の一部が刺激不足で脳細胞が損傷、死滅して神経ネットワーク(ニューロンネットワーク)は機能を失うが、残っている神経ネットワークが形成され、別ルートで神経細胞が甦るのでするこれが可塑性なのです。
また、これら再生の能力に関わっている遺伝子も発見された。日本人の科学者が見つけ出し「ムサシ遺伝子」と名付け、闘う遺伝子の意味からこのような頼もしい名前が付けられたのです。
加齢と共に衰えると考えられていた記憶力も実は、鍛錬すれば衰えないことが分かっている。現に円周率計算の暗記記憶の世界記録保持者は、日本人で千葉県に在住する当時60歳の男性でなんと暗記した桁数は10万という数字だった。現在もその記録は破られていないのである。
私たちが、脳の衰えを実感するのは、記憶力が落ちたのでなく、その記憶を引き出す能力、そのスピードが衰えたのである。だから、テレビをみて俳優さんの名前が思え出せない、分からないと嘆くのである。
10歳代の頃は400kmものスピードニューロンネットワークが伝達し、思い出すからすぐに言えるが、70歳ぐらいになると自転車並みのスピードになるから、翌日でも思い出せないことがある。でも、諦めず、思い出すまで頑張ってみることである。数時間後でも良く時でも思い出したら、「やったーと快感するこの快感することが重要なのである」。
やはり、身体の健康維持も脳の鍛錬も継続性と取り組む意識、努力を重ねる必要性がある。やはり、楽してゲーム機や簡単なドリル計算では一時的な脳の活性化だけである。お金をかけずに脳を鍛錬する方が何倍も効果があることを私から提言致します。今後、皆様が脳鍛錬に取り組むことに対して、私共は応援し、サポートして参ります。

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