センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

子どもの免疫力を高める!

2009-11-12 00:03:49 | 感覚、五感
私は以前から現代人、とくに子どもたちや若者たちの身体的免疫力、精神的抵抗力などの低下を指摘し、高める重要性を提唱し続けている。
現在の子どもたちを取り巻く環境の変化から、身体的免疫力の低下を私は危惧している。
それはウイルスや病気に対する抵抗力とも言える身体能力で、身体に侵入しようとするウイルスやバイ菌から身を守るために、身体で働く機能として免疫力があるのです。この免疫力は「抗体」という、ウイルスやバイ菌を殺す働きがある細胞、例に挙げると、T細胞、リンパ球、好中球、マクロファジー、MK(ナチュラルキラー細胞)などがあり、とくにリンパ球は身体に侵入するウイルスやバイ菌の種類を学習し、侵入に対して備えるのです。
ですから、私たちの身体の中では風邪ウイルスなど侵入するとこれらの免疫細胞が必死に戦い、時には高熱を出して風邪ウイルスなどを死滅させるのです。ところが、現在の子どもたちは生まれた頃から快適な空間や環境で育っているため、雑菌やウイルス、アレルギーなどに対して抵抗力が弱くなってきている。また、最近では「無菌傾向」が好まれ、除菌グッズなども多く販売されている。これらから、菌やウイルスに対して抵抗力が弱くなり、例えば野外に出て昆虫やミミズなどを触ると汚い物に触ったように親が汚いからとすぐに除菌しますが、これらはバイ菌やウイルスに対する抵抗力、免疫の学習の機会を失うことになるのです。
私たち中年以降の人達は、野外で遊び抵抗力を身につけて来ました。例えば私たちが子どもの頃は「青ぱっな」という青い鼻水を出していました。これこそが「免疫が戦った死骸なのです」。現在の子どもたちの鼻水を確認すると透明の「水ぱっな」です。これらは免疫力が働いていない状態。
中には切り傷でも現在の子どもたちは治りが遅く、膿の量も少ないので傷口が残ってしまうこともあります。これらも人の免疫力の働きなのです。
また、免疫力だけでなく脳の働きも現在の子どもたちは低下しているのです。
真夏の暑いときに野外に出るとすぐに具合が悪くなり「熱中症に疾患」するのは脳の働き、調整機能の低下です。体温を調整しているのは、人の脳の「視床下部」という、自律神経を調節もしている脳部が関わっている。
これらの脳部は、暑い日、寒い日も体感することで鍛えられ抵抗力が身に付くのです。
これら抵抗力、免疫力を高めるのには実体験を積み重ねることが重要なのです。身体的な抵抗力だけではありません。現在の子どもたち、若者たちでは感覚的抵抗力も低下しています。感覚的抵抗力とは、最近は臭い匂いなどを極端に毛嫌いし、良い匂いだけを好みます。これらは嗅覚刺激が不足します。
また、わさびや梅干しなど刺激の強い食材が食べられない、嫌い避けようとします。これらは味覚の発達を妨げます。感覚が発達せず五感も鍛錬されません。
また、精神的な抵抗力も低下しています。精神的抵抗力とは、ストレスや人間関係など精神的な悩みや不安に対しての抵抗力、対応能力が欠如しているので、よいストレスも悪いストレスも見極める事ができず、弱いストレスも強いストレスも同様に感じ、脳で受け止めてしまうので、鬱病や精神障害などに陥ることもあります。
これら三つの抵抗力を身につけるためには、「心と身体」、つまり健全な身体には、健全な精神が宿るという意味で、免疫力が高く、精神力が強い、脳の正常化を鍛錬することです。
これら三つの抵抗力を養うのには、正しい食事、定期的な運動(遊び)、睡眠、体験学習、そして五感を鍛錬する体験を積み重ねることが重要である。
これら実体験を積み重ねることで身体的にも精神的にも健康的で居られるということを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、


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