センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

有毒植物と類似食材は(五感)で防ぐ!

2007-05-12 09:46:46 | 感覚、五感
スイセンとニラ間違えて食中毒 道の駅で2人購入
記事:毎日新聞社、提供:毎日新聞社【2007年5月10日】
食中毒:スイセンとニラ間違えて 道の駅で2人購入 /青森県保健衛生課は9日、上十三地方の30代と60代の女性2人がスイセンをニラと間違えて食べて食中毒になったと発表した。スイセンにはアルカロイド系の毒成分が含まれており、県内でニラと間違えたことによる食中毒は05年にも1件発生している。同課によると、2人は先月19日、十和田市奥瀬の「道の駅奥入瀬」直売所でニラとして販売されていたスイセンを購入。今月7日に酢味噌和えにして食べ、吐き気を訴えて病院の治療を受けた。ともに症状は回復しているという。
スイセンは販売者が山でニラと間違えて採取し、販売していた。同地方を管轄する上北地域県民局は食品衛生法に基づき、販売者に9日から3日間の販売停止を命じた。【喜浦遊】
以前には、行者ニンニクという山菜とバイケイソウを間違えて食べた男性が死亡する事故も起こっている。
私は青森の田舎で育ったので、子供の頃親父に良く山菜採りに連れていて貰った。
同時に有毒植物と山菜の違いを詳しく教えて貰ったことを今でも思い出す。親父は良く口にしていたのは、見た目だけでは違いが分からない山菜や植物、キノコが有るから、自分の嗅覚や五感を駆使して、探し確認することである。もし、間違って食べたら、自分や家族が中毒で死亡することがあるからと教えてくれた。
例えば、行者ニンニクは強烈なニンニクに似たい匂いがあり、葉の色も違いがある。
今回のニラも同様に、ニラ独特の匂いがあり、葉の色もスイセンより濃く、葉の水分も少ない。スイセンは葉の水分が多いので葉も少し重い、ましてやニラの匂いとは全くと言っていいほど違いがある。
少しの知識のある人なら違いはすぐに分かるはずである。但し、スーパーやビニール袋に入れて販売されていたら、一般の方々は躊躇しないで買ってしまうだろう。
私は、家内と毎週土曜日にスーパーに買い物に行くが、私は野菜や果物をすぐ手に取り匂いを嗅ぐようにしている。匂いで野菜や果物の新鮮度合いや食材の違いが私には分かる。
自分たちが口に入れる食材や食品は必ず手に取って、生産国や商品名の違い、賞味期限なども注意しながら買い物している。
以前、大手スーパーで商品名と中身が違っていたことがあり、指摘して入れ替えをして貰ったことが有る。
その後、スーパーではその商品を買い物した人達全員の自宅に訪問し、謝り、商品の交換をしたと言うことであった。
これらはスーパーや業者の方々が気が付かなければ成らない問題でもある。
山菜などは有毒植物と似通った物も多く、誤って販売されてしまい、食べてしまったら、下痢や嘔吐で済めばよいが、時には死に至ることもあるので最善の注意が必要なのである。やはり、私は、五感の衰え、見た目の確認(ヒュマンエラー)と呼んでいるが、見た目が似ているので勘違い、思い込みがあり、そのまま販売してしまうのである。
私達の五感は視覚が優先され、80%もの率で視覚から脳に情報を送っている。このところ、視覚的な感覚で確認や認知が多く、危険回避能力も同時に低下している。例えば、私が食品を選ぶときに視覚以外の感覚、「触覚」「味覚」「聴覚」「嗅覚」を総動員して選んでいる。
特に食品や食材を選ぶのにはまず、嗅覚を駆使することである。次に触った感じ、重さや堅さ、柔らかさなどの触覚、時には果物を叩いて音を聞くなど聴覚も重要である。
また、食べる物は試食も大切で味見(味覚)で感じる事である。これらが安全な食品を選び、毒草などの異変を感じ取る能力(危険回避能力)に繋がるのである。
私は、現在の人達がこの危険回避能力や五感の偏りによって、衰え、低下しているので危険な食品が販売されているなどの実感をしないのである。
だから、販売されている食材を信用してしまうのである。
以前、私がダイエット食品や飲料水に使われている「ステビア」を指摘し、海外では数年前から禁止植物として扱われていた物が日本ではつい最近まで使用されていたのである。このステビアは、少し薬臭い「甘み」があり、カロリーも低いので甘みを出すのに使用されていたのである。
このステビアは大量に摂取するとヒトの味覚の「味蕾細胞」の代謝に異変をお越し、甘みを恒に感じるようになり、微妙な甘みを感じなくなる特徴があることで、海外では禁止植物として扱われたのである。
これらを私は、厚生労働省や政府機関、大手食品会社、飲料メーカーに指摘し、現在はほぼ使用されていないのである。
伊那毎日新聞社が過去に誤食事故があった有毒植物を紹介しております。
過去に誤食事故があった有毒植物は次の通り。
◇ハシリドコロ▼中毒症状=中枢興奮、瞳孔散大▼間違えやすい植物=フキ、タラノメ
◇トリカブト▼中毒症状=けいれん、呼吸麻ひ▼間違えやすい植物=ニリンソウ、ゲンノショウコ
◇バイケイソウ▼中毒症状=おう吐、下痢▼間違えやすい植物=ギボウシ、行者ニンニク
◇ドクセリ▼中毒症状=オオゼリ、イヌゼリ▼間違えやすい植物=セリ
◇スイセン▼中毒症状=おう吐、下痢▼間違えやすい植物=ニラ、ノビル
◇スズラン▼中毒症状=心不全▼間違えやすい植物=行者ニンニク
伊那毎日新聞より、引用、
皆様も、有毒植物と山菜の違い、毒キノコと類似キノコなどこれらの毒草や有毒植物は身近に有るので、特に高齢者や子供達が食べると危険であるので注意をして欲しい。また、食品や口にする物は視覚以外の感覚を駆使し、選択する。五感を総動員して選ぶようにしたいものである。
今後も私共は、自己の危険回避能力の向上、五感力の向上の重要性を提唱して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦


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