センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

鬱状態の小学生、中学生が急増している。

2007-05-17 07:23:17 | 感覚
<うつ状態>中学生の4人に1人 厚労省調査
中学生の4人に1人が「うつ状態」を示す調査結果を厚生労働省の研究班(主任研究者、保坂隆・東海大医学部教授)がまとめた。調査対象者が約600人と少なく、治療が必要な患者がどの程度いるかは不明だが、子どもの自殺防止策の参考データになりそうだ。
調査は06年8月、静岡県内の公立中学校1校の1~3年生計566人を対象に、国際的に使われている手法で実施。「生きていても仕方ないと思う」「独りぼっちの気がする」など18項目を質問し、「いつもそうだ」「ときどきそうだ」「そんなことはない」の三択から選ばせた。結果は、うつ状態、うつ状態ではない、のどちらかに分類される。
すべての項目に回答した557人(男子285人、女子272人)について分析した結果、男子が20.7%の59人、女子が28.7%の78人、全体では、24.6%の137人がうつ状態を示した。
自殺者の多くがうつ病など精神疾患にかかっており、うつ対策は自殺予防の柱。保坂教授は「いじめだけでなくさまざまな理由から子どもがうつ状態になっている可能性がある。子どもの自殺を減らすためには、担任教諭が1対1で子どもと話をするなどしてうつ状態に早く気づき、適切な対応をすることが重要だ」と話す。
政府は自殺総合対策大綱案(素案)の中で、人材養成を重点施策の一つとしており、学校現場の担任や養護教諭らの役割も期待されている。
国内の自殺者は警察庁の調べで、98年以降8年連続で3万人を超えている。小、中、高校でみると、05年は小学生7人、中学生66人、高校生215人に上っている。
【玉木達也】(毎日新聞)より引用、
鬱状態の検査には、心理学的なテストも重要だが、脳波、脳電図など脳生理学的な調査も必要である。
今回の厚生労働省の研究班の調査に関しては、私は信憑性に欠けると予想している。調査対象者が約600人と少なく、また、06年8月、静岡県内の公立中学校1校の1~3年生計566人を対象に、国際的に使われている手法で実施ということで、限られた地域に限っていることや短期間の調査から全国の中学生の全体数の4人に1人となると、小・中学校の学童児の鬱病患者が350万人とも言われています。
これら350万人を遙かに超える計算になり、確かに鬱病予備軍も含めるとこれらの患者数になる可能性は有りますが、鬱病と捉えるには未だ、ハッキリとした定義や心理学的調査、本格的な取り組みが必要であり、短期間にこのような調査結果から鬱病患者と決定するのには信憑性と慎重性に欠けるものである。
幾ら国際的に使われている手法で心理学的なテストや調査では鬱病と決めつけるのも危険であり、医療機関や専門医、心理カウンセラーなどの組織判断も重要である。
安易にこれらの数値や予想で患者数を枢位するのには私は反対である。
以前にも健康テレビ番組のダイエット効果の捏造や研究データなどの信憑性に私は警告を発していたが、医療界でも同様で新聞記事や雑誌などでの評価、研究発表などには、私共は神経質に成っており、安易に研究データや論文など発表するときには慎重に成っている。
また、欝病と自殺の因果関係も実はハッキリと分かって居ないのが現状である。ただ、鬱状態の患者さんの自殺数が多いという事だけである。
欝病がすぐに自殺者に成り、自殺に繋がるとは言えないのである。
現在でも欝病の原因はハッキリとして解明されて居らず仮説の段階でも有るのです。
ここで仮説の一部をご紹介します。
うつ病の成因論には、生物学的仮説と心理的仮説がある。
生物学的仮説は、薬物の有効性から考え出されたモノアミン仮説、MRIなどの画像診断所見に基づく仮説などがあり、現在も活発に研究が行われている。モノアミン仮説のうち、近年はSSRIとよばれるセロトニンの代謝に関係した薬物の売り上げ増加に伴い、セロトニン仮説がよく語られる。また近年、海馬の神経損傷も話題となっている。ただ、臨床的治療場面を大きく変えるほどの影響力のある生物学的な基礎研究はなく、決定的な結論は得られていない。
一方心理学的・精神病理学的仮説としては、テレンバッハのメランコリー親和型性格の仮説が有名である。これは、几帳面・生真面目・小心な性格を示すメランコリー親和型性格を持つ人が、職場での昇進などをきっかけに、責任範囲が広がると、すべてをきっちりやろうと無理を重ね、うつ病が発症するという仮説である。なお、決してすべてのうつ病がこの仮説に一致する訳ではない。
また、認知療法の立場からは、人生の経験の中で否定的思考パターンが固定化したことがうつ病と関連しているとされている。フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より引用紹介。
これらの仮説の中で私はセロトニンの代謝説を有力視している。セロトニンは、トリプトファンから生合成されている。人体中には約10ミリグラムのセロトニンが存在しており、その内の 90% は小腸の粘膜にあるクロム親和細胞(EC細胞とも呼ばれる)内にある。
セロトニンは腸などの繊毛運動や筋肉などに作用し、消化器官の運動性に関わっている物質である。
約2%は「中枢神経系」にあり、精神活動や脳内で興奮した状態を抑制させる働きもしている。
欝病や神経症などの精神疾患に至るまでセロトニンの影響が注視されている。
セロトニン物質の異常分泌を抑えることで、欝病の治療に役立つのではないかと言われている。
子供達の鬱や精神活動の異変などは、脳内物質、セロトニンを始め、ドーパミン(興奮物質)、ギャバ(抑制物質)、ノルアドレナリン(恐怖の物質)など深く関わっており、私の仮説では、幼い頃からの脳の刺激不足と我慢や褒められる感覚不足から実体験が希薄であり、よって前頭葉や間脳などの人間の脳でも重要な脳部が刺激されない、よって健康脳、脳の正常化に繋がらず、ストレスや精神活動の異変によって、自己の脳がこれらの外的情報に「対応」「適用」出来ないのである。
これらを改善するのには、幼い頃から我慢を教え、頑張ったら「褒める」
暑いときも、寒いときも快適な室内に籠もるのでなく、野外で遊び、自然からの外的情報を五感を総動員して脳に送る事である。これらの体験が脳の正常化、脳の活性化に繋がり、ストレスや精神活動の対応や適応出来るようになるのです。
また、野外活動は夏場や冬場、野外活動することで「自律神経の働き」が良くなり、同時に間脳などの脳部も刺激され、活性化、正常化に繋がるのである。一年中快適な室内に籠もり、ヒトとのコミュニケーションもヒトの顔と顔を合わせる会話をせず、携帯電話やインターネットでのコミュニケーションは前頭葉などの脳部を若い内から衰え、脳が疲れた状態、精神活動にも悪影響を与えるのである。
だから、ヒトとの会話、自分の思ったことを言葉に出し、相手に伝える事である。現在の子供達や若者達はこの言葉で伝える能力が低下している。
そして、辛いことも「我慢」をし、頑張って乗り越える事で、ストレスや悩みなども解決出来、対応能力が身に付くのである。これらの実体験こそ、欝病や精神性障害などの予防になるのだと私は提唱している。
今後、私は子供達や若者達、大人の方々に提言して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦




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