センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

スポーツ時の事故死が急増!(脳とスポーツの関係)

2007-05-05 00:57:00 | 感覚
最近も高校野球でバッターが打った打球(硬球)を胸に受け、そのまま倒れてしまい、意識をなくし、心拍停止状態になったのである。
またまたその試合に消防員が観戦していて、停止した心拍を再生させたのである。
二重の偶然が、その少年の命を救ったのである。
この春に卒業した生徒が学校にAED(自動体外式除細動器)を卒業記念に寄付していたのである。
観戦していた消防員がすぐに学校に備えてあるAEDを使って少年の命を救ったのである。
これらは偶然の積み重ねもあり助かったのだが、野球のボールを胸に受けて心肺停止の事故で昨年13件もの死亡事故も発生しているのである。
そのため、少年野球連盟では胸に小さなパットを取り付けて練習や試合をするように指導を今後推進して行くとのことである。
野球に限らず、柔道、ラグビー、アメリカンフットボールなどでは脳震盪などの脳にダメージを受ける事故も多発しているのである。
脳震盪などで首の骨を折ってしまうと延命しても、下半身不随や高次脳障害などの脳障害も生じ、記憶障害、運動性障害などの症状も現れる。
私が学生の頃にスポーツをしていたが、死亡事故や脳震盪で下半身不随に疾患した人達が居られましたが、1年の間に何十件もスポーツによる死亡事故例はなかったのである。
特に、私が怪訝しているのが現在の子供達の運動神経、特に反射神経の能力低下と骨格の弱さである。
私が高校生の頃、野球部の練習を見学したことがあるが、内野手の人達は硬球の固いボールを何度も胸で受けていたことを思い出す。
後で野球部員に胸を見せて貰ったら「紫色に痣が残っていた」が、心拍が停止することは無かったのである。
最近の高校野球は確かに「金属バット」により、打球も早く成り、それを直接胸で受け止めると危ない場合が有る。
これらは反射神経で避けるかグローブで衝撃を受け止めるかなどの練習も重要である。
現在の子供達は骨格も弱く、脆いものである。これに加え、運動性能力の低下、つまり、私は野球部などでは走り込みや下半身のバランスが悪いのが気になっている。
多くのスポーツで重要なのが「下半身の安定、バランス」下半身の筋肉強化が重要だと提唱している。
つまり、足腰の弱さ、三半規管の脳の低下、小脳の運動性記憶の低下などで思わぬ事故に遭遇する可能性は高くなるのです。
それに加え骨も脆く、感覚的にも低下しているので反射神経などの「危険回避能力」が低下しているのである。
以前にも、私のブログでも紹介している「五感とスポーツの関係」で説明したが、平面的感覚に陥っている子供達が急増しているのである。この平面的感覚は、子供の頃から野外で遊ぶ時間の希薄、テレビや携帯電話、ゲーム機の画面を眺める時間が長ければ長いほど顕著に表れるのです。
実際に子供達にグローブと軟式ボールでキャッチボールさせると理解できる。
ボールをグローブで受け止められず、顔で受けてしまうのである。
また、駆けっこをして転んでも、反射的に手が着けず顔を打ってしまうのである。
子供の頃から野球を始めても、すぐにはこの平面的感覚は直らないのである。
だから、早い打球に対して反射的に手が出ず、胸で受け止めとしまうのです。
特に、高校野球などのピッチャーは危ないので日々、早い打球の処理を出来るように練習指導も必要であると私は考えている。
私はやはり、走り込みなどで下半身の安定、足腰の強さの強化などが出来、早い打球を処理するために必要であり、重要であると考えている。
元巨人軍の桑田選手や元西武の松坂選手達はこれらの能力が高い選手でも有る。だから打球の処理も非常に上手い投手でもある。
現在の練習では実践的な練習時間を費やし、筋肉強化や下半身の安定、足腰の強化のトレーニングなど少ないような気がする。
特に、甲子園の常連高などではトレーニングルームなどバーベルや筋トレの器具も充実しているが、これらのトレーニングでは反射神経や足腰の強化には繋がらず、身体能力は一見高そうに見えるが、低下してしまうのである。
つまり、私の専門分野の脳の低下に繋がり、小脳の低下が運動生能力の低下、反射神経の低下に繋がっているのです。
運動性能力(手足を動かす運動)は「頭頂葉」という脳部で司っているが、日々の練習で身体を鍛える。感覚を鍛えるこれらの体験型(運動性)記憶は「小脳」が司っている。
つまり、現在の子供達はこの小脳の働きが低下しており、スポーツ選手でも著しく低下している子供や若者達が多いのである。
20年前からすると現在の子供達の平均身長も体重も増えており、海外の選手と体力的には見劣らなくなってきたが、私は身体能力(運動性能力)に大きな差があると考えている。
つまり、運動性に関わる脳部を刺激、鍛錬する必要性があると指摘している。
だから、スポーツでも五感を総動員して脳を鍛錬することである。
また、集中力や精神力の鍛錬も不足することから危険回避能力が低下に繋がり、思わぬ怪我や事故、時には死亡するケースも最近急激に増加しているのである。
だから、今後、少年野球や他のスポーツのコーチ、監督は、これらの能力の低下を補う訓練、鍛錬を指導して欲しいと願っている。
道具で身体を守るのでなく、出来る限り自己の「危険回避能力」「反射神経能力」の感覚の向上を目的に指導して欲しいと願っている。
これらの指導は海外で良く実施されているスポーツ指導方法であり、コーチや監督は大学講師などや学校で専門的な指導方法を学ぶのである。
日本の場合は、体験型重視でコーチや監督が甲子園の選手だったとか、全国大会で活躍したなどの実績が優先されるが指導者となると全く別問題でもある。
現在のように身体的にも運動性感覚の能力が低下しているので、怪我をさせない指導や怪我をした場合の対処方法、夏場の野外スポーツ時の「熱中症」の対象方法、人命救助方法など事前に指導者が学んでおく必要があると私は提案している。
ただ、根性が重要で精神力だと指導しても現在のスポーツ環境では通用しないし、危険な指導方法であると私は提唱している。
今一度、指導者側も勉強と専門知識が重要であり、必要である。
出来れば、スポーツ指導者は事前に「救急救命」の講習を受け、人工呼吸方法、AEDをチームで携帯し、レンタルも可能があり、これら救命具によっていざという時に対処して欲しいのである。
これらを実施できる指導者こそ、今後求められるスポーツ指導者なのである。
中学生、高校生でも今後夏場になるとスポーツ事故は最も多発する時期に入ります。
選手の体調異変を「洞察」し、すぐに対処する。
根性が足りないなどと激を飛ばすだけが指導者ではないのです。
これら指導者の下で多くのスポーツ事故での死亡者を減らすことが出来るのです。
私共は今後ともスポーツ時の事故死防止、指導者の方々への指導提唱も含め、若い命を落とさないように指導して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、





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