センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

ヒトへの思いやりが欠如している。

2007-05-25 00:05:15 | 感覚
私達、人間は「思いやり」のある生き物であり、弱い立場の人を助け合い、慰めてきたが、最近において、夫婦間や恋人間、親子関係などでこの「思いやりの心」の感情が欠如している。
特に夫婦間では「モラハラ」という、私も最近知ったのだが、精神的な嫌がらせが多発しているのである。
モラル・ハラスメント Moral Harassment 精神的な嫌がらせ、あるいは精神的暴力、精神的虐待といった意味。平気で人の心を傷つける人が存在し、そのことによって日頃我々は苦しんでいることが多いものである。
子どもに対する精神的な虐待、あるいは企業において上司が部下を攻撃する、逆にまた、部下が上司を攻撃したり、同僚が同僚を攻撃するといった問題も含まれる。
モラル・ハラスメントの被害者は、几帳面で家庭や職場の秩序を愛し、周りの人々に献身的に尽くす人が多いといわれている。真面目で責任感が強く、仕事の面では成功することが多い人だという。しかし、罪悪感を持ちやすく、抑うつ状態になりやすい傾向を示し、そのために人の支配に屈しやすく、精神的暴力でダメージを大きく受けやすいということにもなるのである。
また、パワー・ハラスメントは「パワハラ」ともいわれ、権力によって相手の心を傷つける関係をいう。モビング(mobbing)も似たようなものであり、多くの人で一人の人間を追いつめ苦しめるということである。すべてこれらはモラル・ハラスメントの中に入るものである。(現代用語の基礎知識 2006 より引用)
つまり、モラルの欠如も目立っている。自分の思い通りにならないと逆ギレしたり、興奮したりする人達も居るが、子供の頃から「我慢」を知らずして育った大人に見られる傾向である。
これらの人達は脳の「前頭葉」の発達不足であると私は仮説を立てている。
ヒトの前頭葉には「我慢中枢」が存在し、褒められることで発達し、正常化するのである。
子供の頃からワガママに育ち、あまり褒められる体験も希薄していると、前頭葉が発達、正常化に繋がらず、自分の思い通りにならないと、暴言を吐いたり、時には暴力を振るったりする。
最近では、若い女性に痴漢行為も増えているが、弱い立場の女性に痴漢するなど同じ男性として許せないし、全く「ヒトを思いやる心」など欠如しているか、理性の一欠片もない人達である。
エリートサラリーマンの人達に急増しているのである。日々のストレスを立場の弱い人達に捌け口にするなど、相手を思いやる心など微塵も感じない。
総理大臣が「美しい日本」の実現と叫んでいるが、モラルが欠如している内は実現どころか、益々荒れている現状である。
銃による立てこもりや長崎市長が銃によって倒れ、死亡した事件など、今後も模造犯も増加するであろう!
愛知県長久手町での銃による立てこもり犯人も元妻に、最初はモラハラ程度から次には家庭内暴力に成り、離婚するのだが、未練がましい犯人は元妻に復縁を迫り、元妻の自宅に銃を持って人質として元妻の子供達に怪我を負わせ、最後まで抵抗した。その結果、23歳の若い巡査部長が銃弾に倒れ、若い命を落としてしまったのである。
私の上の娘と同い年の若い命を奪った犯人は決して揺れされない。ましてや最後は命乞いをして投降したのである。
銃弾に倒れた、若い命は取り戻せないし、リセットなど利かないのである。
子供達や若い人達の中には、本当に人の命はリセットが利くと勘違いしている人達も多いのである。これらの人達を私は「バーチャルブレイン」と呼んでいるが、事件を起こし、殺人を起こした後に事の重大さを理解するのである。
同じようなケースにモラハラをする人達や家庭内暴力、言語的な暴力などをする人達は皆、ワガママな傾向が強く、自分の思い通りにならないと「面白くない」「イライラ」するなどの思考になり、弱い立場の人をターゲットにするのです。
これらの人達は、脳内の抑制能力「理性」の働きの弱い人であり、前頭葉などの脳の発達不足、思いやりなどのヒトに対してのコミュニケーション能力が低下している人達とも言えるのです。
現在の子供達が大人になると、これらの傾向になる可能性も高く、私は現在よりも10年後には、現在の2倍近く増えるのではないかと心配と警告、警鐘を鳴らしている。
原因は、ヒトとのコミュニケーション、ヒトの顔と顔を合わせる会話を苦手とし、携帯電話やインターネットでのメールでの会話、コミュニケーションが中心である。これらの感覚が前頭葉の発達不足を招く原因の一つでもある。
コミュニケーション能力の低下は、脳の疲れをコントロールしている。
「前頭眼窩野」の衰えを加速させるのである。
前頭眼窩野は25歳位から衰えるが、現在では子供の頃から衰えている。
だから、すぐに疲れやすく、また、すぐに切れやすいのである。
この前頭眼窩野は丁度、目の奥の当たりに位置しており、脳が疲れたと感じるとこの前頭眼窩野が活発に働くのである。
これらの働きの低下で、疲れやすく切れやすい「性格」「体質」に繋がっているのだと私は考えている。
幼い頃から、暑い日も寒い日も体感し、辛いことも頑張り、頑張ったら親から褒められる。
幼い頃から怒鳴られたり、暴力を受けていると、これらの脳部が発達せず、正常化しないのである。
もし、現在も夫婦間でこれらの問題で悩まされている人達が居られましたら、専門施設や専門医(心理学者) カウンセラーなどの相談を受けられることをお勧め致します。
残念ながら日本では、これらの対応できる医師やカウンセラーの数が少ないのが現状である。私共これらを鑑み、北関東に「医療産業都市計画」を構想しているが、その施設に「医学薬科大学」の設立を目指している。
大学の中に「心理学部」に力を注ぎ、アメリカなどの心理学を導入し、日本での活動の実現を目指している。
女性の多くがこれら辛い思いをしていることも多く、平成14年には離婚件数も289.836件とピークに達している。少なからずモラハラが関わる離婚数も増加しているのである。
私の二人の娘ももし、結婚する相手がこのモラハラであったら、決して許さず、法的な手段や全力で守って上げたいと思っている。
弱い立場を守って上げるのが「男」であり、美学でもある。
思いやりのある人が弱い立場の人を助けることが大切なのである。
私は、子供の頃から母親に「弱い人を助けなさい、役立つ人になりなさい」と言われていた。だから私は、今後とも親孝行のため、弱い立場の人達の手伝いや医療面、福祉面でバックアップして行きたいと考えている。
一人で出来ることは限られているが、一人の活動が多くの人達を動かすことも可能なのです。今後とも全力で取り組んで参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



コメント (2)
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