センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

身近な自然で脳を刺激させる!

2007-05-02 00:00:11 | 感覚
私は良く、近くの公園に出かけ、野鳥や昆虫、花などの観賞など楽しんでいる。
時には、双眼鏡片手に綺麗な野鳥を探すのである。
季節によっては都心の公園でも綺麗な野鳥が観察できるはずである。
川沿いであれば「カワセミ」などのコバルトブルーの色をした鳥を観ることが出来るだろう、特に今頃の時期は新緑も鮮やかで綺麗な野鳥が樹木の葉の緑にとけ込み、いっそう鮮やかに見えるのである。
私の地元千葉の公園でも「キビタキ」という、胸と羽が黄色い鮮やかな野鳥が確認できたのである。身体の色も綺麗だが、何より鳴き声も綺麗で心地よいものである。
野鳥の鳴き声は、丁度人の脳に「心地よい音」として認知している。
野鳥の鳴き声はヒトの聴覚に心地よいと感じる周波数なのである。
人が、心地よいと感じる音刺激は「左脳」の聴覚野で感じている。車の音や雑音などは右脳の聴覚で感じているので、「やかましい」「うるさい」と言った感情に成るのです。
これらの音認知は欧米人と日本人では大きな特徴の差が有るのです。
欧米人は野鳥や自然の音を右脳で感じ、認知している、これに対して日本人は左脳の聴覚野で感じているので、「心地よいと感じる」のである。
このことで脳は刺激され、活性化されるのです。
ところが、最近、子供達や若者達に音認知や脳の「欧米化」が進んでいる。例えば、ガラス製品の風鈴の音が心地よい、涼しい音と感じていなく、うっとうしい、うるさいと感じている人達が実に多いのである。
秋頃に成れば「鳴き虫」といわれる、コオロギやキリギリスなどの鳴き声も心地よいと感じなく、うるさい、うっとうしいのである。
欧米人は蛍などもうっとうしいと感じているため、英語では蛍のことを「ファイアーフライ」火の蠅と言われ、蠅だからうっとうしいのである。
日本古来の感情や感覚を現在多くの方々が忘れ去られようとしているのである。
とても残念な事であり、私は脳の刺激の変化によって、日本人の「心」までも失い掛けていることを怪訝している。
実は、脳の刺激には日本古来の遊びや道具は脳を刺激するのにとても役立っていたのでする。
金魚すくい、剣玉、折り紙などは手や指先の細かな作業を必要として、微妙な指先の動きによって脳の「運動野」「体性感覚野」などの触覚が刺激され、脳も同時に活性化し、脳細胞の再生や発達に重要な鍵を握っているのです。
ところが、最近はテレビゲームや携帯電話などは指先の細かな動きや動作を必要とせず、また、食事の時にもフォークとナイフでの食事は脳を活性化させないし、働きも低下するのです。
和食のように箸を使った食事は触覚(運動野)、(前頭葉)を刺激し、活性化させるのである。
子供達や若者達の中には箸を上手く握れない、使えない人達が実に多いのである。これらの人達に以前、野鳥の鳴き声やせせらぎの流れの音を聞かせ、脳刺激の実験を行った事があるが、やはり、右脳の聴覚野が刺激され、雑音、うるさい、うっとうしいと感じているようなのである。
これらの感覚に陥ると「感性」という感覚に繋がらないし、欠如してしまうのである。
これらの欠如は、私は自然体験、実体験の希薄な環境が生み出した感覚だと考えている。
これらの感覚を改善するのには、野外、自然に身を置いて、野鳥の鳴き声に耳を傾け、新緑の緑の匂いを嗅覚で感じ、樹木の樹皮などのゴツゴツ感、ツルツル感などを手で感じ、風の流れなどを皮膚感覚で感じることである。
同時に、指先の微妙な動きを鍛錬することで脳は活性化させ、五感を総動員することで脳全体が働き、脳が活性化し、正常化するのです。
脳細胞(ニューロンネットワーク)の伝達を潤滑にさせ、脳刺激によって、記憶力、思考、判断、決定などの脳力が向上するのである。
また、我々大人でも同様に日々のストレスの抑制や脳の癒し、時には「自然に」身を置き、五感を総動員して感じ、脳で感じることである。
決して大自然で無くても良いのである。身近な自然、公園でも効果は有るのです。
樹木には、青葉アルデヒドや青葉アルコールなどの揮発性の「テルペン」というこれらの植物の総称ですが、これらのテルペンによって、人の嗅覚を刺激、人の脳の側頭葉(嗅覚野)の脳部を活発化させ、前頭葉を刺激「心地良い」と感じるのである。
このテルペンは樹木が天敵の昆虫などから身を守るために発しているのである。
逆に人間の脳には新鮮な空気や脳刺激として受け入れられるのです。
この効果を高めるのには「感受性」と「好奇心」が重要なのである。
また、散歩することは運動性に繋がり、益々脳を活性化させるのである。
但し、概念によってつまらないとか、楽しくないと感じると脳は逆効果であり、ヒトの脳は快感、楽しむ事で活性化されるのである。
だから、自分が心地よいと感じることが最も重要なのです。
これらの感覚に必要なのが感受性、好奇心なのである。
自然に身を置いたら、日々の嫌な事、悩み、ストレスなどを一切思い浮かべず、心を落ち着かせ、心を素直に開放することである。
これらを私は「五感瞑想」と呼んでいるが、これらを何度も実行することで脳の鍛錬、精神力の向上にも繋がり、健康脳、美脳に繋がることを私から提言致します。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦、



コメント (2)
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