センスプロデュース研究所!

ヒトの五感と脳の関係、ヒトの五感の重要性の提唱、研究を行っている者です。

カラスの頭脳!

2007-05-16 00:03:18 | 感覚

カラスの知恵はサル並み 情報処理領域、脳地図で解明
都市部でよく見掛けるハシブトガラスの大脳で知的活動をつかさどる領域は、哺乳(ほにゅう)類のニホンザル並みに大きいことが分かった。慶応大の渡辺茂教授や伊澤栄一准教授らが、カラスの「脳地図」を世界で初めて作成し、分析した成果で、脳地図は14日からインターネットで公開される(英文)。
鳥類の大脳には、哺乳類の大脳皮質に相当する部分がなく、哺乳類とは構造が異なる。しかし、脳の体重に占める比率「脳化指数」(ヒト=10.0)は、チンパンジー4.2と、カラスは2.1と、サルの2.0を上回ることが知られる。脳構造の詳細な分析により、高い知的能力の解明が進むと期待される。
研究チームは、ハシブトガラスの脳を凍結し、前後方向と左右方向にそれぞれ、1ミリずつ間隔を置いて薄く輪切りにして標本を作製。写真撮影と神経細胞の構造の線画を描く作業を行った。
その結果、大脳表層の「巣外套(そうがいとう)」と「高外套」と呼ばれる領域が大きく発達していることが分かった。これらの領域の機能は、ほ乳類の大脳皮質で視覚や聴覚などの情報を統合処理する「連合野(や)」に相当する。産経新聞社会面より引用、
以前私共は大学の研究グループの協力でカラスの学習能力について、協同実験を行った。
内容は、カラス(ハシブトガラス)の知能、学習能力についての研究を実施したことがある。
実験は、幼稚園児5歳~6歳児、15名参加して貰い、ハシブトガラスの(カーコ)と名付けたカラスが一羽で学習能力についての実験を行った。
実験方法は、空き缶を15個ほど並べ、その空き缶に肉片を入れ、私の写真を貼り付けた物である。他のスタッフの写真には何も入っていない。
私の写真が張ってある空き缶に餌を入れ、これをカラスが見えるようにして5回ほど繰り返した実験である。
これと同じように幼稚園児に協力して貰い。私の写真が張った空き缶におやつのビスケットが入っている。
カラスと同じように5回程度繰り返し行った。
カラスは3回目程度から私の顔を理解し、空き缶に張ってある私の写真を破って中の餌(肉片)を食べるように成った。
ところが、15名の幼稚園児は正解率40%とカラスの正解率に敵わないのである。
次に、画面に私の顔写真とスタッフの顔写真など20名程度の写真を見せて記憶力についても調査実験を行った。幼稚園児正解率60%と上がったが、カラスは何度行っても、私の写真を見ると餌をねだるのである。正解したら餌を上げるようにしているからである。
20人の顔の中から私を認知出来るのだから、実験の結果でも予想できるように人間の7歳程度の学習能力があることが証明されたのである。
カラスは他の野鳥と違って、鳴き声でのコミュニケーション能力が発達している。その鳴き方は30種類あまりに及ぶ、例えば、カァー、カァーと短く甲高い声で鳴くと警戒音として仲間が集まってくるのです。
また、音楽などにも興味を示し、カラスが好む音と好まない音があることも分かっている。
これらの研究が進むと、カラス駆除に役立つものである。
以前、東京都では生ゴミをあさるカラスの駆除にあたり「東京都条例」なるものを裁定し、カラスの駆除を行った。駆除されたカラスは数千羽以上と言われている。
カラスは決して、悪者ではないのです。野鳥の中でも抜群の頭脳の持ち主の為、人間から毛嫌いされているのです。
生ゴミをあさるのは、身近に餌があり、子育てによい環境が都心に有るからであり、子孫繁栄のためにカラス達は必死に生きているのです。
私達人間が自然環境や生活環境破壊をしているのであり、これらを警告しているのが自然界の生き物の頂点に居る「カラス」なのである。
カラスを悪者にすることは簡単であり、我々人間の「エゴ」でもあるのです。
今回のように、脳地図作製で科学的に裏付けされたことは、具体的にカラスの頭脳の良さが確認されたものであり、私達としても以前からカラスの頭脳の良さを提唱していたが認められたことは嬉しい限りである。
驚いたのは、ニホンザルよりカラスの方が、頭が賢いようである。
これからも、ヒトの脳以外の生き物達の能力や頭脳について、今後も紹介して参ります。
五感教育研究所、主席研究員、荒木行彦



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