八冠仕様だからではなかった難問群

2024-05-18 00:00:38 | しょうぎ
第21回詰将棋解答選手権は王者藤井八冠不在の中、超難問群の問題で10題合計73点を取った古賀六段が優勝。斉藤八段が63.5点で2位になった。しかし、今までの大会では優勝者(ここ5回は藤井八冠)が100点近いのはおいても2位でも90点以上だった。つまり今回は問題が難しいということだったようだ。



突如難問化した理由として多くの詰将棋関係者が考えていたのは、藤井八冠が解けないような難問をぶつけたという説だった。いかにも真実らしいのだが、おそらく効果は逆だっただろう。名人戦第一局の後のインタビューで、この話が出て、6番から10番まで、競技と同様に90分で解いたと答えていた、10番は30分から40分かな、ということ。実は9番だって解けた人はいない。もし登場していたら、彼が100点で2位が73点ということになる。打倒藤井なら問題を簡単にすべきなのだろうが、それではスピード負けするはず。

ところが詰将棋パラダイス誌5月号19ページに、難易度が上がった理由が出題側から明らかにされていた。午前と午後の一番目の問題(1番と6番)に予定した問題が余詰と類似作ありという理由でつぶれてしまい、最短で17手になってしまったからだそうだ。前回問題を調べると、どちらも13手詰だった。ということは1番ずつ繰り上がっていって最後に使わない予定の予備の難問が登場したということだろう。

もし問題の繰り上げがなかったら、簡単な問題が二つ増え、ほぼ解けなかった問題2問が消えたはずなのでほぼ20点が嵩上げされ、古賀六段は93点になり、いつもの2位の方の点数と同じぐらいになったはずということだろう。


さて、5月4日出題作の解答。入玉問題での最後に捨駒。








今週の問題、これも入玉問題。



解ったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2024-05-18 14:33:20
最終手5八金の13手詰みと成りました。
作ってあるとはいえ金桂角が、良く協力しあって居る
Unknown (おおた葉一郎)
2024-05-18 18:22:58
坂本様
正解です。作ってあるとはいえ・・・→詰将棋なので、作ります。
Unknown (さわやか風太郎)
2024-05-18 19:25:14
5八金まで13手詰。
九段目特有の合駒。
敵地からの撤退に失敗するの図。
Unknown (おおた葉一郎)
2024-05-18 21:27:19
さわやか風太郎様
適地からの撤退に失敗。元寇か、関東軍か。

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