アテネの花柄

2004-08-15 16:09:59 | マーケティング
353fc9c0.jpgKENZO+UNIQLOのオリンピック公式ユニフォームの評判は今ひとつなのであるが、問題は選手の多くが筋肉質で肩幅の広い骨格の、およそモデルとはかけ離れた体型だからなのかもしれない。
現に、スリム体型の水泳の女性選手は、みんな花柄がチャーミングである。やはり、肩になんらかのアクセントがないと丸っこく感じてしまうのかもしれない。生地のデザインの美しさをシルエットで壊しているのである。

そこで、提案なのだが、次のオリンピックでは是非、浴衣(女性)と甚平(男性)にしてもらいたい。それなら、シルエット的な問題はないので、柄と色彩のデザインにこだわれるだろう。ただし、羽織袴はダメである。民族主義の臭いが強いからである。まして開催地は北京である。思い切って、モダン・ジャパニーズで行けばいいのである。

今年は、UNIQLOが浴衣を売りまくったのであるが、一方MUJIは甚平である。大変立派な生地である。こちらも売っている。
UNIQLOが脱柳井路線でブランド化を狙っているのに一歩先んじ、MUJIは既にブランド確立に成功している。経営的にはどちらも無借金であるが、少しずつMUJIの展開の方が高級である。実際のところ、どちらの方が成功するかよくわからない。UNIQLO卒業したらMUJIになるような気もするが、花柄のTが好きな人は、MUJIには行かない。しかし、残念ながら日本経済も、ついにピークアウトしそうな状況であり、またも「安近短」時代に逆戻りかもしれない。そうすればまたも柳井路線が正解になる。

ところで、UNIQLOの秋物のカラーイメージは、MUJIとそっくりの暗めのモノトーン。いいのかな?
一方のMUJIでも、「MUJI」ブランドへの移行を受け入れず「無印良品」にこだわるファンがいたりして、ビジネスモデルを進歩させるのも簡単ではない。


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