庄内へ行かず

2024-08-19 00:00:10 | たび
先月(7月)25日の山形県(庄内地方)を襲った大雨は、県内の罹災家屋が3710棟だったそうだ。地形的山形県の南部から県央を北上し、新庄のあたりから急に向きを変え日本海の鶴岡に流れ込む最上川は、松尾芭蕉が「五月雨を集めてはやし最上川」と読んだ通り県内の豪雨をすべて集めてしまうような構造になっている。

その最上川沿いに人々が住んでいる関係で、今回の豪雨は住宅だけでなく鉄道も道路も破壊してしまった。

そして、実はもうすぐ少人数での庄内地方の小旅行を予定していた。東京方面から山形新幹線で終点の新庄まで行って、車で鶴岡方面まで国道47号線で向かい、途中で最上川の舟下りをして、日本海側の湯野浜温泉で夕陽を堪能、といったプランだったのだが、中止とあいなった。

そもそも国道47号は元々片道一車線のところ、崩落した道路の片側だけ直して交互交通できるのが8月末ということ。何時間かかるかわからない。観光客は復興用のトラックの邪魔になるだろう。さらに最上川の川下りは、観光船の中には大雨で流されて最上川の河原に打ち上げられていたりするし。

ところで、川下りは何社かがやっているが、そのうち1社が乗船場として使っている場所が戸沢村。人口3751人だ。山形県の全市町村には温泉が沸くそうで、こちらにも3つの温泉場があるが、観光スポットとしては、道の駅とざわ高麗館というのがある。韓国風の建物で韓国の物産が買える上、韓国料理が食べられる。予定では冷麺を食べようということだった。



こちらの施設は大雨被害は少なかった上、地元の人の話だと、最上川決壊の危機の時に、緊急避難所に逃げる時間がなかった人は、道の駅に駆け込んで命拾いしたと言われていたようだ。

採算的には不振の時期があったそうで、それで積極的に「KOREA」を宣伝して持ち直していたそうだ。閉館しなくて良かった。

ではなぜ、山形県の戸沢村が韓国なのかということ。特にコリアンタウンがあるわけではない。農業の後継者がなく人口が減る一方で廃村危機が予想されていて、韓国から女性を招いて国際結婚して住民数の確保を図ろうとしたわけだ。それで何とかしても、毎年100人ずつ人口が減っている。一方、韓国でも農業後継者対策で他国の花嫁を誘致しているはずだ。

災害の後の報道では、この道の駅から生中継していた局もあったが、韓国風の建物が一切映らないようにしていた。何を考えているのだろうか。

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