夜の図書館をはしご(上)

2006-02-16 07:39:15 | 藤堂高虎家訓200箇条
9cb55b9c.jpg東京の図書館は8時、9時まで開いているところが多い。さらに、ネットで蔵書が検索できるので、とりあえず目的の書籍があることを調べてから行けば効率的だ。といって、しじゅう、夜に図書館に行くような文化的人間でもない(六本木ヒルズのライブラリーには入会の誘惑が尽きないが、知人が多そうなので近づかないことにしている)。

一つの目的は、以前触れた、「遅れてきた才将、藤堂高虎」の門外不出だった「藤堂家の家訓、200箇条」が、「高山公実録」という上下刊約1000ページ、定価上下各25,000円の大著に含まれていることがわかり、さらにその本が広尾の有栖川記念公園の中にある東京都立図書館にあることがわかったから。ただし、門外不出ならぬ館外不出なので、コピーをとらなければならない。

実は、1週間前に行った時に、上下巻の下巻を誰かが館内で借り出していたため、上巻を見たのだが、はずれ。ネット情報では上巻に家訓が書かれているはずだったのに・・そして、この本は、藤堂高虎関係の文書類をそのまま、編集しているため、古語そのもので、数々の合戦の時の陣地配置図なども含まれる。全1000ページ。活字の海から目的のページを探すのにも時間がかかる。上巻の約500ぺージを丹念に調べて、家訓が見つからなかったのには本当にガックリきた。あきらめず、下巻に再チャレンジ。本当に書かれているのだろうかと不安もある。

まず、日比谷線広尾駅から有栖川公園の中を歩くが、暗くて足元の石段が怖い。多くの欧米系外人が犬の散歩を楽しんでいるが、彼らが飼うと、犬も肉食獣的になるのだろうか、狼のようで怖い。やっと図書館につき、初めての人には扱いにくい自己満足型検索ソフトを使い、「高山公実録(下)」を借り出す。上巻の方は、先週の私のようにネット情報で家訓が上巻に書かれていると誤って思い込んでいる方のために残しておく。ほとんど巻末に遺訓を発見。905ページから922ページまでをコピー依頼する。

そして、一部分を読むと難しい。これをブログにするには、どうしようと悩む。毎日、1箇条ずつだと204日になる(おどろくことに200条ができてから追加で4条が加わっている。高虎の性格なのだろうか・・)。たぶん10個ずつ休日にでもまとめて紹介とかかなあ・・

たとえば、
第1条 寝屋を出るより其日を死番と可得心かやうに覚悟極るゆへに物に動する事なし是可為本意
    朝起きたら、きょうは死ぬかもしれないと思えば物に動じない。
 などと、おそろしいことが書かれているかと思えば

第9条 大きなる馬あし、(悪し)
    大きな馬には乗るな
 これだけでは、意味不明だが、その前のほうに「戦場で派手な格好するな」というのがあり、どうも大きな馬に乗っていると、大将であることがすぐにバレてしまい狙われやすいからダメだ。ということのように思える。結構陰険だ。

第X条 身に高慢する人は先近し なんていうのもある。

若干、研究(おおげさ)してから、料理法は考えることに・・


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