関宿城址を訪ねる

2023-11-08 00:00:00 | The 城
千葉県は房総半島そのもので、どうみても本州の中央にあり、外国軍が東京を攻撃するためには大きな邪魔になると思われる。ゴジラが登場するときもいつも神奈川県が狙われる。

ところが、千葉県は本州ではなく、巨大な島だ!という珍説がある。というのも千葉と茨城の県境は利根川であり、千葉と東京や埼玉の県境は江戸川であるわけで陸続きになっていない。大きな三角形の島という見解がある。

東京湾に流れていた利根川を治水のため二つに分けて銚子方面に逃がすようにしたのは江戸の最初の大工事だった。

そのために関宿(せきやど)の地点が整備され、一つの物流中継地になった。消費地である江戸へは物資が流入するのだが、関宿と佐原で荷を積み替え、中継していた。

ということで、舟の荷役作業に親分が発生するのは、神戸のとある組織と同じで、さらに関宿は江戸防衛の拠点で広大な面積の関宿城があった。面積だけでは江戸城にも匹敵し、藩主の久世家は幕末を含め4人が老中の任を務めている。

ただ、明治になって舟運から海運の時代となり、関宿の舟運の中継点としての役目は終わり、100年以上経った今、人口は減少し、城址は形をとどめていない。



その利根川と江戸川の分岐点に近い場所に模擬天守が建ち、千葉県立関宿城博物館となっている。



特に最上階の4階からの眺望はすばらしく、分岐点が間近に見えている。



本丸跡は、この博物館から南西に10分弱歩いた場所にあるが、買ったばかりの革靴で砂利道を歩く気分にはなれなかったので、遠くから見るだけにする。冒頭に書いたように城域は極めて広く、どこでも城内と言っていいわけだ。

ところで、関宿は現在は野田市に所属しているが鉄道駅はかなり遠く、東武線の川間駅からタウンバス(まめバス)を乗りついで辿り着く。タウンバスは市内の道を細かく曲がりながら走るため、方向感覚がなくなり車酔いしそうになる。

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