男木島アートの島

2019-05-09 00:00:06 | たび
昨日の続きだが、瀬戸内国際芸術祭2019の直前に島を訪れれば、良いことがあるだろうと漠然と考えたのがいけないのだが、常設展示物以外を見ることはできなかった。

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さらに、食事処も週末のみ開いている店が多く、その上、水曜日はほぼ全部の店がお休みになる。そして島を訪れたのが水曜日だった。

ということは、次の船便までの2時間を徒歩による島めぐりに費やすしかない。アートの島になる前は「灯台くらいしか見るところがない」と言われていたようで、灯台まで片道30分歩くべきだが、前の仕事では灯台をたくさん見ることになったので、足が灯台方面には向かわない。

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まずは島の高台にある豊玉姫神社に行くことにするが、極めて細い道で、さらにかなりきつい坂だ。難攻不落の山城(やまじろ)に登るような感じだ。ただし距離は短い。

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そして、男木島の豊玉姫は、海彦・山彦伝説の中の山彦(山幸彦)の妻(あるいは愛人)という役回りである。二人の間には男の子が生まれるのだが、その出産シーンを見てはいけないと豊玉姫に言われたのに、山幸彦は、こっそりのぞいてしまうわけだ。そうすると、豊玉姫の真の姿を見てしまうわけだ。姫の姿はサメだったわけだ。サメは魚類だが卵で出産するのではなく体内で孵化して魚の形ながら、あたかも哺乳類のように出産する。

そして、この男の子の孫が神武天皇ということだ。つまり天皇が男系子孫に限るというのは、実は先祖が魚類であることを皇室が知られたくないからだ。

そして、伝承によれば、豊玉姫=乙姫、山幸彦=浦島太郎、竜宮城=沖縄ということだそうだ。つまり、天皇家の先祖は浦島太郎ということになる。


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それから常設アート作品だが、船着き場の男木交流館。見た通り屋根が奇抜だ。

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歩く方船。

このあたり風が吹き抜けている。近くに猫がいる。

そして、島を去るのだが、本来は女木島に行くつもりだったが、気が乗らないわけだ。女木島随一の観光スポットは島の中央の高台になる「鬼の洞窟」。鬼が住んでいた洞窟があるそうだ。しかし、そこには鬼の模型が並べられているようだが、本当は、鬼というのは日本の先住民に違いないわけだ。そんな俗物を並べないでほしい。

そして、女木島で下船せず、一路、高松港へ。そしてそのままうどん店に急ぐ。空腹のため、うっかり肉うどんを注文した結果、だしの味が判らずじまいになってしまった。


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