『涼しさ招く』おとな工芸館&こども工芸館

2009-09-01 00:00:18 | 美術館・博物館・工芸品
竹橋の工芸館で開かれている『涼しさ招く』。

k1一つの建物の半分を便宜的に“おとな工芸館”とし、半分を“こども工芸館”として、それぞれの『涼』を展示。

7月7日から8月30日までの開催で、まさに「酷暑」向けであるはずだったが、実は冷夏だった。暑いはずのロング選挙戦も、芸能人の怪奇事件×2のせいで、盛り上がらないまま投票日になる。夏の選挙だと、必死に選挙戦を戦った末、当選後1週間で過労死する議員もいるが、もし今回倒れるものがいるなら、それは落選した方だろう。

結局、マニフェスト対決と言っても、自民党は、4年前のマニフェストを実行したわけじゃなく、別の方向にいってしまった。だから、実行力そのものに問題がある。また民主党は、一体、マニフェストが実行可能なのかに、大きな懐疑があるのだから、こちらも心配になる。普通の頭の人なら、民主党のマニフェストを読んでも、「どういう方向の政策をとるのか」さっぱりわからない。そのためにこの1ヵ月ほど、会社の仕事も停滞した。投資案件棚上げとか。中小企業は、国家戦略と逆向きに走ると、たいていは失敗する(稀に成功することもある)。

k2さて、おとなの世界で『涼』というと、まず、「ゆかた」である。和服をどれだけ涼しくできるかである。どうも、日本の男性は女性の浴衣姿に憧れているようで、銀座のクラブなども8月には従業員(ホステス)に浴衣の着用を義務付けたりする(たいていは自前らしい)。

k3和服はゆかただけじゃなく、透けて見える麻地の薄物生地も出典されている。透けて見えるゆかたは展示されていない。

そして、涼しげな錫や銀製の花瓶など。手に持てば、掌に冷やりとした感触が残るだろう(本当に、手に取ったら逮捕される)。さらにはガラス工芸品。


一方、こども工芸館の『涼』だが、最初は、「こどもが作った工作」と思っていたら、違った。こども的な感覚で(おとなによって)作られた『涼』を感じさせる作品。

k4「箱男」という作品と、「赤い手ぶくろ」という作品などが出品されていた。この二作のどこが『涼』なのかと私に聞かれても、答えることはできないから。


むしろ、こども工芸館では、『夏休みの工芸の宿題』として、こども作品に絞ってみた方がよかったのではないだろうか。(こどもの名前を借用して、おとなが作品を出品するかもしれない。こどもがいないのに、こども手当を申請するようなものだろうか。)


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