厳島神社のお手植えの松

2016-11-14 00:00:00 | たび

広島からさらに西に進み、宮島口という駅で下車し、競艇場には見向きもせずJRフェリーに乗り込むと、10分強で対岸の宮島に到着する。厳島神社を含む島全体が世界遺産である。競艇場は本州に属するので、指定外だ。

厳島神社という大鳥居が有名で、フェリーの上から撮影する人が多いが、揺れるのでうまくいかない。下船後、もっと近付いてから撮影するのが賢明だ。

そして、着桟後、上陸すると、早くも鹿が歩いている。本来が神社の鹿だが、島中、勝手に歩いているだけではなく、泳いで本州側に脱走を図る鹿もいるそうだ。

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実は数十年前に広島在住の親戚に連れて行ってもらった記憶がある。1年前のことすらよく覚えていないこの頃だが、赤い海辺の回廊を歩いた記憶があり、実在の神社と記憶上の神社はどれくらい違うのだろうかと思っていたのだが、概ね大きな違いはなかった。記憶の中では海に向かって左から右に歩くことになっていたのだが、実際は右から左へと歩くことになる。

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海中の大鳥居だが、干潮になると、歩いて行ける。広島のあたりは干満の差が大きいことで知られ、結構、海運関係者泣かせなのだが、そういうわけでたまたま、引き潮の時間にあたったが、靴下が濡れるのは嫌なので、遠目に見るだけにする。

宝物館には、平家一門がそれぞれの個人的気持ちを書き記した古文書が残っていて、読んでいると、「国家安寧」を願う祈りのような言葉が並ぶ。日本では古来より平和な国家を求める人たちが多く、それでも結果は全く逆で、戦乱が続いたわけだ。

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また、平家や源氏を掌の上でもてあそんだ後白河法皇が境内にお手植えした松の古木が倒壊した後の幹の一部が残されていて、感慨深い。


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