『MIX(ミックス)』というのは野球漫画。『タッチ』の後継作のようだが、本作『ミックス。』は卓球映画。ミックスの後に「。」がついているのが、見分ける方法だ。
実は、ストーリーはスポーツ映画によくあるパターンで、昔、活躍したのに何らかの理由で競技から離れている主人公Aが、何らかのきっかけで蛮勇を奮って再挑戦し、頂上に近づいていくというパターンだ。その何らかの理由というのが、別の主人公Bがなにかの目的でチャレンジしているのを応援するといったことが多い。複数でできる団体戦になり、野球だったり、駅伝だったり、カルタ取りだったり。主人公が一人だと選べるスポーツは増えるが、ストーリーが単純になりがちだし、「ロッキー」という名作が基準になる。
スポーツ映画だと、主人公Aも主人公Bも16歳以上22歳未満ということが多いが、本作はもっと上だ。主人公Aは女性(新垣結衣演)で28歳ということになっている。Bは元男子ボクサー(瑛太演)で30歳位かな。
母のスパルタ教育で天才少女と言われた女子が母の病死により卓球から離れ、普通に生きようとするが、人生なかなかうまくいかない。そんな時、偶然に卓球のトップ選手の男子と知り合うことになる(偶然というのは映画の中の設定で、出会わなければ映画は「元有名選手の平凡な一生」ということになってしまう)。
ところが、しばらく付き合ったあと、この有名選手は、ある女子選手と試合でミックスを組むだけでなくベッドでもパートナーになってしまう。怒り狂ったヒロインAは東京から郷里へ戻るが、待っているのは、父親が経営する閉鎖間近の卓球練習場で、そこに現れたのは、主人公B。なぜか左利きなのに、不器用な右手でラケットを握る超初心者。
ということで、素人と組んでミックスに出場するという無謀な一年目が終わり、再び奇跡が起きる。卓球場のそばの味のまずい中華料理店の調理人と配膳係の男女は、中国チームの代表に惜しくも選ばれなかった超強豪だった。
この二人が変装して替玉出場するのだろうと確信してみていたのだが、そうはいかず、二人の主演のコーチになり徹底的に鍛えるわけだ。
そういう中心的ストーリーの周りに脇役の抱える周辺的問題が絡んでくる。不登校、外科医の妻の憂さ晴らし、早世した卓球少年の両親。そして、主人公同士の仲違いによって映画自体が2年目の大会の直前に強制終了しそうになるが、事態好転し、大会で勝ち進む。
基本的に何が起こるかわからないという映画ではなく、次の展開は、パターンXか、パターンYかZかというようにいくつかに絞ることができ、当たったとか、外れたとかを楽しめばいいのだろう。
ところで、水谷隼、石川佳純、伊藤美誠の三選手が映画の中に登場するのだが、卓球選手というのは個性的な顔付きの方が多いように感じる。ラケットを置くと同時に性格俳優でデビューできると思う。
実は、ストーリーはスポーツ映画によくあるパターンで、昔、活躍したのに何らかの理由で競技から離れている主人公Aが、何らかのきっかけで蛮勇を奮って再挑戦し、頂上に近づいていくというパターンだ。その何らかの理由というのが、別の主人公Bがなにかの目的でチャレンジしているのを応援するといったことが多い。複数でできる団体戦になり、野球だったり、駅伝だったり、カルタ取りだったり。主人公が一人だと選べるスポーツは増えるが、ストーリーが単純になりがちだし、「ロッキー」という名作が基準になる。
スポーツ映画だと、主人公Aも主人公Bも16歳以上22歳未満ということが多いが、本作はもっと上だ。主人公Aは女性(新垣結衣演)で28歳ということになっている。Bは元男子ボクサー(瑛太演)で30歳位かな。
母のスパルタ教育で天才少女と言われた女子が母の病死により卓球から離れ、普通に生きようとするが、人生なかなかうまくいかない。そんな時、偶然に卓球のトップ選手の男子と知り合うことになる(偶然というのは映画の中の設定で、出会わなければ映画は「元有名選手の平凡な一生」ということになってしまう)。
ところが、しばらく付き合ったあと、この有名選手は、ある女子選手と試合でミックスを組むだけでなくベッドでもパートナーになってしまう。怒り狂ったヒロインAは東京から郷里へ戻るが、待っているのは、父親が経営する閉鎖間近の卓球練習場で、そこに現れたのは、主人公B。なぜか左利きなのに、不器用な右手でラケットを握る超初心者。
ということで、素人と組んでミックスに出場するという無謀な一年目が終わり、再び奇跡が起きる。卓球場のそばの味のまずい中華料理店の調理人と配膳係の男女は、中国チームの代表に惜しくも選ばれなかった超強豪だった。
この二人が変装して替玉出場するのだろうと確信してみていたのだが、そうはいかず、二人の主演のコーチになり徹底的に鍛えるわけだ。
そういう中心的ストーリーの周りに脇役の抱える周辺的問題が絡んでくる。不登校、外科医の妻の憂さ晴らし、早世した卓球少年の両親。そして、主人公同士の仲違いによって映画自体が2年目の大会の直前に強制終了しそうになるが、事態好転し、大会で勝ち進む。
基本的に何が起こるかわからないという映画ではなく、次の展開は、パターンXか、パターンYかZかというようにいくつかに絞ることができ、当たったとか、外れたとかを楽しめばいいのだろう。
ところで、水谷隼、石川佳純、伊藤美誠の三選手が映画の中に登場するのだが、卓球選手というのは個性的な顔付きの方が多いように感じる。ラケットを置くと同時に性格俳優でデビューできると思う。