この秋、見逃し厳禁のシャガール展

2017-11-12 00:00:01 | 美術館・博物館・工芸品
シャガールが好きな人と嫌いな人はどちらの方が多いのだろう。色彩や構図、物語性などに重きを置く人は好きだろうし、絵画のどこかにいつも幽霊が飛んでいて気持ち悪いとか、幽霊、空想の動物、不思議な顔の男女、月などのいつも登場するキャストが代わり映えしないと否定的な感覚の人も多いだろう。

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一方、ピカソには及ばないものの数万点の作品を残した中には、「こんなものを作っていたのか」という作品もある。今回、東京ステーションギャラリーで開催中の「シャガール展」は、主に国内で集めた小品や彫刻を展示している。

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まず、シャガールは数多くの自画像を描いている。といっても鏡に向かって自分の顔を描くのではなく、立った姿や歩く姿もある。そんな自画像があっていいのだろうか。

そして問題の彫刻。どうも石を削って立体造形を作るというのではなく、石の表面を絵を描くごとく削っているという感じだ。ともかくシャガールも色々と画風の転換にもがいていたのだろう。