追い詰められているのは

2017-11-27 00:00:41 | 市民A
大相撲番外編鳥取暴行事件で最も追い詰められているのは、当事者ではなく鳥取県警のような気がする。なにしろ、現場は鳥取市内だが、関係者はすぐにいなくなり、福岡ないし東京に分散。さらに当事者が外国人である。いくら日本語が得意としても通訳が必要のような気がする。さらに、国元に帰ってしまうかもしれない。

しかも県警の捜査員のおそらく数十倍のマスコミ記者が連日、取材し、テレビや新聞や雑誌で成果を公表するし、関係者という人が大勢登場し、まったく相矛盾する事実を発表する。ビール瓶ではなく焼酎瓶だったという話もある。平手か拳かというのすら一致しない。

うかつに処理すると、容疑者取り違え的な大失態になりかねない。

診断書というのも謎めいていて、よく読むと不可解だ。骨にひびの疑いで全治2週間とは軽すぎるし、耳が聞こえないというのは鼓膜が損傷しているのだろうが、脳外科の範疇でなく耳鼻科の範疇だと責任逃れしているようにも思える。

また、お花の免許皆伝料の胴元がでてきて「モンゴル人の喧嘩は荒っぽいのが普通」と平然と話しているが「米国人は日本で大麻を吸ってもかまわない」と言っているのと同じように感じる。

県警が罪名を付ける前にマスコミや元検事が「暴行罪で書類送検」と審判してしまっているようだが、暴行事件自体が、前もって計画されたものであると認定されると、3横綱そろい踏みで「共謀罪の適用第一号」になる可能性だってある。

「古い体質」と一言でいうのだが、その中には「封建主義」と「全体主義」の二つの問題があるのだと思う。この二つは、日本が戦争を始めて、負けた理由そのものであるのだが、さらに大相撲のヒエラルキーとは別の「モンゴル人力士会」という組織が強大になったという新たな対立軸まで発生しているようだ。

もっとも個人的には、鳥取県に向かって運転していた時に、県内に入るとすぐに前後を大型トラックに挟まれ、加害者であるべきトラックにお咎めなしで被害者的な私だけから速度超過の反則金を巻き上げたのは、憲法で保障される法の前の平等を逸脱していると考えられ、それこそ大相撲のような体質なのだろうが、当然のこととして、捜査結果は刻々と警察庁へ報告し、お伺いを立てているのだろう。


そういえば、古い体質の組織である日本将棋連盟が1年前に「将棋ソフト指し疑惑」で大揺れになった時に、騒ぎの発端(火付け役)となったタイトル棋士のニックネームは「魔王」だった。くしくも、暴行に使われたという疑いのかかっている焼酎瓶の銘柄が「魔王」であるという一致点に気が付く。

実は、相撲界には「大魔王」という力士がいた。式田山部屋に八年間所属し、最高位は序二段。平成21年に23歳で引退している。現在は31歳のはずだ。引退した後、大魔王的な仕事や拳骨を使った仕事をしていないことを祈りたい。