博士の異常な愛情(1964年 映画)

2017-11-23 00:00:04 | 映画・演劇・Video
核戦争を題材とした映画。スタンリー・キューブリック監督で、ピーター・セラーズが一人三役。それも重要な役をやるのだから、よほどギャラが払えなかったのだろう。米国大統領、英国大佐、それと水爆博士。

米ソ両国が地球を何回も破滅させる核兵器を持った状態で、米国のある空軍基地の将校が、「R作戦」というソ連のICBM基地にB52で水爆を落とす計画を、意図的に発令してしまった。先制攻撃をすればソ連は滅亡すると考えたわけだ。B52は各基地に2時間で到達する計画だが、R作戦では、その指示を出した将校の暗証コードでしか取り消しを命じられない。

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あわてた米国大統領は、あろうことかソ連にホットラインで連絡し、自国機の撃墜を依頼する。一方で基地に立てこもった米国将校は別の部隊の攻撃を受け、そのさなかに自殺してしまう。

そして、ソ連軍の攻撃を受けたB52のうち撃墜されなかった爆撃機にようやく指令取消しによる引返し命令が届き、ようやく事態が収束されたかのように見えたが、実は、燃料タンクと通信設備が故障した一機が目標地点を機長判断で変更。低空飛行で目標地点に近づいていくのだ。

実は、その時、映画の中のソ連は、核兵器のコストに困っていて、「どうせ先に使えないなら、地球破滅規模の水爆を大量に地下に仕込んで、米国の核攻撃が行われた場合、自動的にコンピューターが地球上の全生物が死滅する規模の地球自爆装置を作動する」ことになっていたのだ。

そして、あくまでも映画の中でだが、残念ながら、米国の水爆は、・・・・。

実は、北朝鮮のミサイルが津軽海峡方面を通り過ぎた翌日に、NHKのBSプレミアムで放映されたそうだ。タイミングの良さからいって、NHKはミサイル発射の時期を知っていたのではないかとの疑いを誰かにかけられているようだ。

もっとも、北朝鮮が持っている核兵器では、地球を何回も破滅させることはできないわけで、できることは限られている。試さなくてもいいと思う。