脳ビルの事例に「将棋」が

2014-09-20 00:00:17 | しょうぎ
chinouプレジデント誌の9月1日号では羽生名人が、人間とコンピューターが将棋を指すのは無意味というような意見を述べているのだが、別のページでソニー所属の脳科学者茂木健太郎氏が「近い将来、名人や竜王などのタイトル保持者と対戦して勝つときが来るかもしれない」と予言している。

そして、人工知能の発達がめざましいことの副産物として妙なことを書いている。

まず、ある「ベテランの棋士」が、最近復活を遂げているきっかけが、人工知能と将棋を指すことにより棋力がめきめき上がったということをあげている。

固定観念にとらわれない性質を活かすことで、なまりがちな頭脳を鍛えるよき「トレーナー」になっている、と書いている。

肉体のトレーニングと同じ理屈で、負荷を上手にかけてあげれば、それだけ強くなる。問題は負荷のかけ方らしい。

ボケ防止のための脳トレというのは、すでにあるのだが、もっと積極的に肉体のボディビルに相当する脳ビル(おそらく新語)に取り組もうという「気合」をいまから高めておきたいものだそうだ。

ところで、「ベテラン棋士」って誰なのだろう。私の師匠は好調だけど、単に竜王戦の落ち武者狩りをしているように見えるし。女流棋士かな。もしかして、羽生名人?

しかし、年をとっても、脳トレとか脳ビルとか追い立てられて、幸せってなんだろうか。そのうち、脳の中から将棋以外の記憶や知識を消去して、老化していく脳の機能を「将棋だけに集約」する方法とか登場するのだろう。


さて、9月6日出題作の解答。

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動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

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詰め上がりは、ある幾何学模様になるのだが、その形をどういう数学的名称で定義すればいいのか、中学時代の不勉強のせいで困っている。「四等辺平行四辺形」かな?

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と総手数と酷評を記していただければ正誤判断。