マスクはどこに消えたのか?(2)

2009-06-18 00:00:28 | 市民A
5月20日に「マスクはどこに消えたのか?」で、急遽、日本中からマスクが消えたことを書いた。

その後、10日ほどで、マスク相場も落ち着き、50枚3000円程度で入手することができるようになった。また、海外では数万人の患者数に拡大し、これから冬に向かう南半球では、大感染の様相になってきた。

たまたま、西日本に行ったついでに、神戸、大阪方面を回ってみたのだが、気付いた最大の点は、

 マスクをしている人が、ほぼ、いないこと。

完全に、「過去の話」になっている。

しかし、これがまた、よく聞いてみると、非科学的なのである。

「ウイルスは、首都圏の方に行ってしまった」と思っている人が多いようである。
大阪の通天閣を倒した後、東京タワーを攻撃するために上京するゴジラみたいな話である。

では、買い集められたマスクはどこに行ったか?

おそらく、家庭や企業での「在庫」になっているのだろう。次のもっと危険なウイルスに備えてだ。

事実、チリやオーストラリアでは、わずか1か月で感染者は1000人を超えてしまった。オーストラリアは人口は日本の1/6であるから、日本でその比率で考えれば、7000人以上が、一ヶ月間で感染したことになる。さらに、人口密度が希薄で、うつり難い国土である。

さらに、オーストラリアの冬は、日本の冬よりも暖かい。日本でいえば10月初旬頃の気温になると、大流行するのかもしれない。

その前に、サッカーの応援団(あるいは選手)がメルボルンから大量にウイルスを持ち帰るかもしれない。応援に行かなくても、2006年大会のビデオを日本で見ていれば、ほぼ同じ結果になったのに(キーパーの顔は変わっているが)。


そうなると、日本でも秋には10万人規模の感染者が現れてもおかしくない。
 
阪神方面では、マスクの他に各家庭では、カップ麺を大量に買っているとの噂がある。

さらに、ワクチン不足も気になる。2500万人分を備蓄と言われるが、国民は1億2000万人もいるわけだ。

「マスクはどこに行ったか。」だけではなく、「ワクチンはどこに行ったのか?」という話にならないことを祈りたい。