作戦か打算か

2009-06-20 00:00:49 | しょうぎ
名人戦七番勝負第六局は、6月15、16日に行われ、羽生名人が勝って3勝3敗のタイになった。あらかじめ、「名人交代」と「羽生引退時期の考察」などのエントリを書き始めていたのだが、これもボツというか延期というか・・第七局は来週。

5回戦までで、3勝2敗とリードした郷田挑戦者が「後手陽動振り飛車」の奇策を採用。

おそらくは、ガチガチの「定跡勝負」よりも、手将棋的な「感覚勝負」を残り二番指せば、どちらか一番は勝つだろう、という戦略なのかもしれない。

生涯勝率65%の郷田挑戦者が2連敗する確率は12%。つまり88%の確率で名人になると思っていたのかも知れない。しかし、羽生名人の生涯勝率は72%。二連勝する確率は52%である。どちらも自分の方が名人になると思っていたのだろうか。

ところで、両者とも今年度に入って、負け越していたわけだ。

最終局は、どちらが後手になっても、「陽動振り飛車」になるのではないかと、「当たるはずのない予想」を書いておく。


さて、6月6日出題作の解答。



▲4八飛 △5九玉 ▲4九金 △6九玉 ▲6八金 △7九玉 ▲7八金 △8九玉 ▲8八金 △7九玉 ▲7六飛 △6九玉 ▲6八飛 △同玉 ▲7八金 △6九玉 ▲7九金まで17手詰

横向きに追いかけた後、縦向きに追いかけるというのが、ちょっとした味。

たいした話じゃないといわれれば、それまでかな。この端を王が逃げるというのも、いくつかのパターンがあって、あまり難しいものは、できないのかもしれない。

動く将棋盤は、こちら



先週出題作(6月13日)が、なかなか不人気みたいなのだが、今週も軽快作。先日、飲み会兼将棋会を開いたときに、参加者が奇数だったので、対局明きの時に、作ってみた。



最近は、パソコン頼りで作っていたが、このレベルの作図なら、自分の脳みそのCPUでも対応可能である。

わかった、と思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評をいただければ、正誤判断。

後記:元の図面では、おおきなキズがあるので、攻め方1六歩を追加した。

後記2:攻め方に1六歩を追加したら、二歩だった???
    1六桂に変更。やっつけ仕事・・・