千葉市長選よりも面白い?船橋市長選挙

2009-06-16 00:00:08 | 市民A
sityo千葉市長選は民主党が推薦する熊谷氏(31歳)が事前の予想通り大勝した。対立候補が自民推薦の元副市長で元建設省のOB、前市長が土木工事の汚職で逮捕されたにもかかわらず、同類項の登場となれば、いかに保守的な千葉市民としても当然の結果としか思えない。

実は、前市長は私と同じ高校の出身だったらしく、同校のOBのうち土木建設関係者で構成される、ある同友会のパーティーで威勢のいい演説をぶった翌日、縄をかけられたらしい。

あまりに保守的な県民性に耐え切れず、神奈川県に脱出したのだが、奇妙なことに衆議院の比例区では、千葉+神奈川=南関東選挙区ということになっている。東京湾をはさんだ二つの県をつなぐ細い糸が、アクアラインということだ。

ところで、市長選挙の結果を6つの区ごとに見ると、高齢化が進む二つの区(中央区と若葉区)では、両者の差はかなり接近していて、新興住宅地の広がるそれ以外の区では、圧倒的大差になっている。政党間の争いという側面だけではなく、年代間の差という側面もあったのではないかと思う。

政策的にも、自民党系候補者がモノレール延伸計画を訴えたのに対し、民主党系の熊谷氏は、延伸計画の中止を訴えていたそうだ。個人的には、交通インフラへの投資というのは、首長が替わるたびに、方針が変わるようでは投資的にも無駄だし、交通システムの全体像の中で考えるべき問題なので、新市長の考え方には疑問を感じている。中途半端な路線のままマイカー至上主義では、高齢化問題とか抱えているのにどうにもならなくなり、さらに割高な方向に進むだろう。

懸念されているのは、新市長が選挙運動中、「橋下府知事のように」市役所批判を繰り返していたため、市役所内にも市議会内にも味方が少ないことである。まして、千葉出身ではなく、別の意味での「落下傘」。前市長逮捕の裏側には、以前、談合問題で、市内の業者を入札からはずして、県外業者に工事発注したことがあるとの声もある。これから、新市長を支えるのは「市民の声」ということしかないのだろう。投票率は低かったが・・


さて、千葉市長が決まったあと、直ちに始まるのが千葉県第二位の船橋市の市長選である。14日に告示され、21日が投票日である。

立候補者は4人だが、一人は共産党候補。有力とされている候補者は、現職市長の藤代氏(66歳)と無所属新人の野屋敷いと子氏(58)。藤代氏は12年前、市長の任期は3期12年と言っていたのに、4期目の選挙という負い目があるそうだ。しかし、自民・公明・民主と三大政党が支持している。

野屋敷候補には、ドンキホーテ型政治家である渡辺喜美氏が応援団として登場。仮に落選しても新党として迎える次期総選挙での有力候補なのかもしれない。

もう一人の新人候補は、オートレース場の廃止・売却を訴えているが、応援団なしの孤独な戦いになっているようだ(きょう現在)。

大応援団、小応援団、応援なし。それぞれの結果は?