草事件を考える

2009-04-26 00:00:45 | 市民A
ゴールデンウィークに先立ち、格安旅行に行っていた。帰ってみれば、色々な事件が起こっていた。何から考えようかと思ってみれば、最も重要な事件は、「海賊退治法案」が成立したことで、2番目は「千葉市長の賄賂」かな。日銀白川総裁の「『偽りの夜明け』講演」は秀逸と思ったが、G7では思いきり無視されてしまった(苦笑)。公益法人の日本将棋連盟は、漢検と同じような道筋を進んでいて、極めて不安定な状態になってきた。「議員世襲制問題」は、これに頼って議員数を確保していたのだから、今さら自民党に明治維新は無理だろう。

また、旅行から戻るや、次のミニ出張で成田空港に行ったのだが、日本の玄関も情けないことになっていたのだが、元サッカー選手風の旅人ブログになりそうなので、もう少し熟成させておく。北米大陸でブタフルが発生。現在、詳細不明だが、思い起こせば、人類最初のパンデミックである「スペイン風邪」は、実はスペインではなくアメリカ発だった。

そして、何と言うか「草事件」というのが起こる。まったく奇妙な展開であると、ほとんどの人が思いながら、思いもよらない方向に事態が進んでいった。上に書いた白川総裁の講演の中にも、「すべての人が同じ方向を向くと、バブルになり、またパニックになる」という意味が含まれていたが、どうして冷静になれない人が多いのだろう。だいたい、誰の生活にも関係ないじゃないのって・・

しかし、この話題に触れないと、逆に「変人」扱いされそうだし、私は「変人」ではない(たぶん)ので、事件から考えたことを列記してみる。

1.一番驚いたこと

  脱いだ服を、たたんで一ヶ所にまとめていたこと。

 わたしなぞ、酔ってなくても、服を脱ぎながらたたむという芸当はできない。育ちの違いなのだろうか。弁護士は、服をたたんでいたことから、”自宅に帰った”と過誤したのだろうと推定していたが、私もそう思う。が、私は自宅に帰っても、脱ぎながら服をたたんだりはしない。

2.逮捕は厳しすぎるのではないかという意見について

  そりゃ、厳しすぎるわけ。だいたい、最後の一枚まで脱いだから逮捕されたわけだが、パンツをはいていたら何事も起こらずに「ただのお疲れさま」ということになったはず。もしかしたら、ジーンズの下にパンツをはいていなかったのではないかと、少し思った(線が外に出るから)。この厳しすぎる捜査の背景は、以下。

3.家宅捜査の、なぜ?

  薬物疑惑を持ったのだろうが、順番が変だ。本人は警察署にいるのだから、仮に疑惑があっても証拠隠滅の可能性はない。要するに、「警察権力」は隙さえあれば、すぐに市民のプライバシーに侵入してくるということを明らかにしたわけだ。

4.赤坂住民に対するやっかみ

  赤坂の警察に勤務している警察官に、赤坂に住んでいる者はほとんどいないだろうと思う。郊外から通勤しているのだろう。絶対に、住民に対して深層心理では反感を持っているはずだ。

5.家のそばで飲むと、ついつい深酒になる。

  報道を見ると、赤坂6丁目や7丁目で「はしご酒」をしたことになっている。となれば、事件を起こした公園とは徒歩5分から10分。どうやって公園にたどり着いたか記憶にないということだが、歩いて来たに決まっている。いつもなら公園に着くと、「もう自宅だ」という気分になっていたのが錯覚を起こして、服を脱いでしまったのだろうか。

  これが、銀座や池袋で飲んでいれば、歩いては帰れないのだから、泥酔の一歩手前で踏みとどまっただろう、と思う。

6.同じような店ではしごをすると、何軒目かわからなくなることがある。

  これも報道では、居酒屋風をはしごしたようだが、例えば二軒目はもっと高級なところに行くとか、カラオケに行って「夜空ノムコウ」のキムタクのパートを唱ってみるとかすれば、いいのに・・

7.やはり「死神」だったのでは

  「最低人間」発言をした鳩弟のこと。

  芸人を見下していると思われる。また、すぐに怒って暴言を吐く性格から考えれば、死刑乱発も同根だった可能性もある。

8.中川昭一泥酔事件との差

  どちらが重罪かと言えば、考えるまでもないのだが、「中川事件」は、「大騒ぎになれば、国民の恥」というべく共同心理があったために、「殿、ご切腹を」という冷静な結末になっただけ。騒がなくても国民の怒り度は100倍位違うのだが、ジャーナリズムも国民離れしているのだろう。

9.地デジ推進キャラクターのこと

  酔って裸になっただけで、並みいる重大ニュースを押しのけてしまうようなニュースヴァリューの持ち主なのだから、まさに、うってつけと思うが、まったく別角度でいえば、メジャーになった人は、CMなんかに出たらダメなんじゃないかな。一つの理由は、CMって自分の思っていないようなウソをついて、「ビールと間違えてしまいました」とかやるわけで、みっともない。もう一つの理由は、そんなに稼がなくてもいいんじゃないの、ということ。

10.もしかしたら、日本のライフスタイルに変化?

  逆説的になるが、「お酒の飲み過ぎが、すべての原因」、ということになると、「お酒の飲み過ぎ」という古来から世界共通の「人間の性」が否定され、お酒は「ビールなら3本」「日本酒なら2合」「焼酎ならお湯割り3杯」でやめましょう、2軒目なんて、とんでもない。という国民的コンセンサスが醸成されるのではないかと、ちょっと心配。というか、自分的にはそれの方が心配ではないのだが。