ご主人様?

2006-08-06 00:01:57 | 市民A
大阪で女性監禁事件があった。いつものように警察の手抜きがある。駐車違反取締りを外注し、自転車泥棒探しにやっきになっていて、凶悪事件には手が回らないのだろうか。ここまで、警察が手抜きになると「私立探偵」が流行るのかと思うがそうでもない。

ところでアメリカでは私立探偵を通り越して「公認不正調査士」というのがある。れっきとした協会で、25,000人もの会員がいるそうだ。要するに、企業の中で、業者からキックバックをもらっている人間をさがしたり、もちろん遣い込みも対象。情報漏えいもそうだ。たぶん、相当多数の不正が行われているのだろう。日本も米国と経済構造は似ているからかなり大量の不正工作が行われているのだろう。

で、今回の監禁事件では、容疑者は女性に「ご主人様」と呼ばせていたらしい。そういえば、前に「首輪王子」という事件もあった。「王子さま」というのもディズニーランド風の茶番的名前だ。ところが、本物の王子さまがいる。日本最大の製紙会社である。王子製紙。今、北越製紙のTOBに着手したところ、北越製紙に抵抗されただけではなく、「日本製紙」が登場して横取りを狙い始めた。あまり聞かない話である。真意がわからないため、「白馬の騎士」と言えるかどうかよくわからない。

いずれにしても、数ヶ月先には、北越製紙は、「王子製紙・日本製紙・三菱商事」に対して、「ご主人様」と呼ばなければならなくなるのだろう。

もとはと言えば、株価を安値放置したためだ。

囲碁殿堂資料館は、ちょっとねえ

2006-08-06 00:00:14 | 市民A

1a867793.jpg将棋博物館が閉鎖されようとしている。独断的理事長(本当は裏で耳打ちする旧来型経営者がいる)である米長緊縮路線の第何弾目かに予定されているのだが、カネにならない古い骨董品など、持っているだけでコストがかかるというのか、大阪商業大学に管理を任せようということだ。そしてそれには前例がある。囲碁の世界では既に、博物館を大阪商業大学アミューズメント産業研究所東京分室に任せている。場所は市ヶ谷の日本棋院である。どのように管理され、展示されているのだろうか。見に行く。

私は将棋側の人間なので、千駄谷の将棋会館には数え切れないほど行っているが、日本棋院には行ったことがない。なにか敵国に潜入するスパイのような感じだ。市ヶ谷駅の地下通路から地上に出ると、1分で日本棋院に行けるのだが、相当地味なビルだ。前を通り過ぎてしまった。将棋連盟は白いビルだが、日本棋院は茶色のビルだ。そして床面積は広そうだ。6階建てのようにも見える。そして、1階は広い。囲碁教室用の教室仕様の部屋が3室あり、ホールには、新聞の切り抜きなどが貼ってある。物販コーナーで窮屈な将棋連盟とは正反対だが、逆に「それでいいのだろうか」と疑問もわく。何しろ、ビルがスカスカのようなのだ。

そして、階段(あるいはエレベーター)で地下一階に下りると「囲碁殿堂資料館」があるが、はっきりいって、イマイチ、イマニ、イマサンだ。なんだか歴史を感じないし、なげやりな感じで、脈略なく並べてあるだけだ。それに、あまり貴重なものがない。実は、将棋は、現在のルールが完成したのが戦国時代末期であるのに対し、囲碁ははるかかなたに中国から渡来してきた。枕草子の中にも、雪の朝、雪を見るため、碁盤に登って、重い御簾を引っ張り上げたというお茶目な清少納言の記述もある。その後、権力争いに終始しているわけだ。この資料館を見るだけではドラマティックなものは何も感じられない。

そして、地下1階のある部屋が、大商大の分室になっていて、棚やテーブルに資料が保管されているのだが、ガラス窓に張られたブラインドの隙間から垣間見ると、その部屋の中は雑然としていて、貴重品を保管するというよりも、ブックオフのバックヤードみたいな感じだ。これでは高価なものは価値が毀損されるのではないだろうか。

1a867793.jpgということで、将棋博物館の貴重な品々を大商大に移管するのは反対である。囲碁とは違って、将棋は日本固有の文化なのであり、日本将棋連盟が責任を持って管理しなければ、世界の誰もやってくれることはないはずなのだ。


そして、囲碁にくらべ、道具の華やかさが将棋にはある。駒、盤、駒台、駒箱、駒袋、扇子。第三者では無理だ。別に私は、保守主義者ではないし、名人戦は朝日派なのだが、「博物館を止めるほど」カネに困っているわけではないだろうし・・ということだ。



1a867793.jpgさて、7月28日と29日に出題した詰将棋の解答を書かなければならない。

1a867793.jpgまず、第1問目だが、初手▲5七角、△2八玉、▲2三飛で玉がどこかに逃げて飛車が成って詰み。あれこれ非限定打が多いが、第一問目が解けないと第二問目の初手がわからないはずだ。





1a867793.jpg第2問目(1図)は、初手から▲5七角、△4八飛(逆王手)、▲同角、△同玉、▲4三飛、△5九玉(2図)と派手な序盤である。



1a867793.jpgその後、▲5七飛と妙な飛車を空間に打つ。△6九玉、▲4九飛成、△7八玉、▲5六角(3図)となり、思わぬところで合駒選択である。飛車が品切れのだけで、残る角金銀桂香歩すべてが少しずつ違う詰となる(つまり6種類の詰将棋を解かなければならない。1題で6題分も楽しめるわけだ。)。正解は歩合である。



1a867793.jpg△6七歩、▲同角、△6八玉、▲4八(5八可)竜、△7七玉(4図)。ここから終局に向かう。▲7八龍、△6六玉、▲7六龍、△5七玉、▲5六龍、△6八玉(5図)。驚くことに龍の回転技が出るが、3/4回ったところで手持ちの1歩が効く。▲6九歩!。



1a867793.jpg今度は、ここから龍が逆向き3/4回転を始める。△7九玉、▲7六龍、△6九玉、▲7八龍、△5九玉、▲5八龍まで29手詰。

盤上の4枚の桂は、余詰防止用だが、ちょっと自信はない。