ピストンエンジンは永遠か!な?

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スターターリレー②

2006年10月05日 | 電装系

人気blogランキングへ   今日の予報では土日は大丈夫のようですが、鈴鹿の天候が心配ですね。

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S33_11

スターター関連の回路は大体このようになっています。

作動はご覧になれば分かると思いますが、

  1. メインスイッチ(イグニッションスイッチ)をオンにすると、キルスイッチを経由しスタータースイッチまで電気が来ます。
  2. スイッチを押すとリレーのコイルに電気が流れ、電磁石が励磁して可動片を”76端子”側の固定片と接触する。
  3. ”30”の端子を経由した電源が”76"の端子を経由してソレノイドの”プルコイル”に流れ、電磁石を励磁する。
  4. 励磁したプルコイルはプランジャーを引きつけて、各固定接点に可動接点が接触して、ロングスタッドに来ている電源をスターターモーターに送ります。この時同時にホールドコイルにも電気が流れ励磁します。

*図は1979年のモデルの回路図を元にしたものです。'80年以降の4速ショベルエンジン車では”30”端子の電源がイグニッションスイッチを経由しています。

*5速ミッション車も配線の色が違いますが、概ね同様になっています。

S32_11

リレーの外観写真と、中の回路図が記されている模様です。

S5_51

4速モデルではバッテリートレイにリレーが付いていて、矢印のソケットが差し込まれています。

*故障判断

S4_67

4速ミッション車ではプライマリーケースの上に置かれているソレノイドです。

①がバッテリーに接続、②はリレーからの配線、③はスターターモーターに接続されています。

①がロングスタッドで、③と取り違わないようになっています。

*ここで各部の故障診断をする方法としては、

  1. スターターボタンを押した時に、②にテスターや検電ランプで12Ⅴの電気が来るか確認します。
  2. ①と②を電導体で接触させて、スターターボタンを押したと同じにスターターモーターがエンジンをクランキングすれば、リレー以前の故障と判断できます。
  3. ①と③を電導体で接触させて、クランキングはしないがスターターモーターは回転すればソレノイドの不良と判断できます。

*各部を電導体で接触させる場合は大きい電流がながれるため、スパーク火花が飛び接触部を溶かしてしまい尚且つ”電気のショート”の危険がありますので、ケガや火事に充分気をつけて行ってください。

2の方法はリレーの故障時の緊急的なエンジンスタートにも使えます。

S1_98

5速ミッションのスターターモーターにはソレノイドが一体になっていて、ペンタゴン型のカバーを外すとプランジャーと固定接点を見ることが出来、メンテナンスも可能です。

モーターから減速されたピニオンギアのジャックシャフトを、緑矢印のプランジャーの先端で押します。

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5速ミッションのスターターモーターでは、赤矢印の端子にリレーからの出力が接続されていますので、ここにプラス側の電源を接触させてクランキングすれば、ココ以前の配線かリレーが故障と判断できます。

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