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シリンダーのアライメント

2007年07月07日 | シリンダー、シリンダーヘッド

 人気blogランキングへ  埼玉では今年は梅雨の一休みが多いようで。

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”2次エアー解決!?④”の記事ではシリンダーヘッドのアライメントが出ていないと、インテイクマニホールドからの2次エアー問題の解決に大変な苦労を要すると書きました。

その中でダウエルピンなどがなく位置決めがルーズなハーレーの鋳鉄シリンダーエンジンでは、どの程度動いてしまうかを検証してみました。

もちろん個体差もありますから、今回のケースの結果が全てではないことを前置きしておきます。

まずシリンダーを調べてみました。シリンダーが回転するように動く距離は約2.5mm。

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次にシリンダーヘッドの動く量ですが、マグネットベースをつける場所がないので、スケールを当てて測ってみました。段々大雑把になって申し訳ありません。約4.5mmです。

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ところがココで問題があります。ヘッドボルトの形状を良く見ると矢印の部分が膨らんでいて、隣の図のようになっていますから、ボルトのフランジ部分がシリンダーに接するところでないとマズイです。

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ヘッドボルトの全数を仮締めしてから、半回転緩めた状態では3.5mmです。

円弧を直線として測定していますから、あくまでも近似値として考えてください。

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違いが分かるでしょうか?画像の上は動く範囲でヘッドをつぼめた状態、下は広げた状態です。結構違うものです。シリンダーは動く範囲の中央に仮締めしてあります。

ここまでで分かったことは角度を計算しても大した事に感じませんが、動く距離が3.5mmというのはとても大きく、ヘッドを取り付けるときには充分な注意が必要です。

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マニホールドをあてがっても実はよく分かりません。

それでゲージを作ってみました。

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4箇所が接触すれば良いので分かりやすい!

ちなみに、シリンダーもヘッドも動く範囲のほぼ中央です。

ヘッドボルトは締まっていませんから、この時点でマニホールドを合わせても意味がありませんから、ヘッドボルトを締めてからもう一度角度を確認してマニホールドのスリアワセを行えば良いでしょう。

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またロッカーカバーの横にスケールを当ててみましたが、平らに見えても曲面ですから基準にならないようです。

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