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ショベルローライダーのマフラーから白煙が出てきたので、シリンダーヘッドを外してみました。
これでも堆積したカーボンは意外と少なかったですね。それほど昔でない時期にオーバーホールしたことが想像できます。

バルブを抜いて、カーボンを落としてみるとジャジャーン!!
矢印のところにクラックが入っていました。

バルブガイドを抜くのには、150℃くらいに加熱する必要があります。
この古い電気コンロもまだまだ役に立ちます。30分くらい載せておくと丁度イイ感じになりました。

鉄丸棒を必要なサイズにした手造りSSTをあてがいハンマーで叩くとバルブガイドは抜けます。
ガイドは鋳鉄かブロンズなどの割れやすかったり、変形しやすい金属で出来ているので、決して強く叩いてはイケマセン。
また下には木片などを置いてヘッドに掛かる衝撃を和らげます。
抜けにくい時は加熱が足りないのかもしれません。くどいようですが、強く叩くとシリンダーヘッドにも損傷を与え取り返しの付かない事にもなりかねません。

いずれにしてもバルブガイドをこのまま使うつもりはないので、全部抜いてしまいます。

抜いたガイドを良く見てみると、左のモノの赤矢印が示すところはヘッドと密着していた痕跡があるのに対して、青矢印のところには液体ガスケットの残骸が見られます。
右のガイドも赤青の矢印のところはヘッドとの「当たり」が違いますね。更にオイルが付着しています。
つまり、バルブステムシールも壊れていなかったのに「オイル下がり」していたのは、バルブガイドがキチンと組み込まれていなかったのですね。

ガイドを抜いてクラックの様子を見てみると、幸いにそれほど深くはないようです。
実はガイド周辺のクラックはさほど珍しい事ではないのです。
適切な修復作業を行えば、再発の心配もありません。

クラックを溶接で直すのには、まず周辺をこのように削り込みます。
クラック内部には油分とかカーボンが滲みこんでいるので、これらを除去しないと強度のでる溶接ができないのです。
鉄系の溶接にはこういう心配も少ないのですが、アルミ溶接には不純物は大敵ですね。

アルミ溶接の場合は熱がドンドン逃げてしまいますので、予熱が必要です。
歪みや強度を考えなければ溶接電流をあげたり、小さいものでしたら溶接しているうちに熱くなりますので、予熱する必要はないかもしれませんが、モノがモノだけに作業条件を整えたほうが良いでしょう。

無事に溶接終了です。

ガイド穴に盛り上がった溶接をリューターで削り、盛りかたが充分であるかチェックします。
この先は内燃加工屋の外注にだして、こちらの指定どおりにガイドの打ち込みや、バルブシートの研磨などを依頼します。
全部自分でやっつけても良いのですが、更に設備投資が必要になりますので、25年来のお付き合いの井上ボーリングに任せてしまいます。

ショベルローライダーのマフラーから白煙が出てきたので、シリンダーヘッドを外してみました。
これでも堆積したカーボンは意外と少なかったですね。それほど昔でない時期にオーバーホールしたことが想像できます。

バルブを抜いて、カーボンを落としてみるとジャジャーン!!
矢印のところにクラックが入っていました。

バルブガイドを抜くのには、150℃くらいに加熱する必要があります。
この古い電気コンロもまだまだ役に立ちます。30分くらい載せておくと丁度イイ感じになりました。

鉄丸棒を必要なサイズにした手造りSSTをあてがいハンマーで叩くとバルブガイドは抜けます。
ガイドは鋳鉄かブロンズなどの割れやすかったり、変形しやすい金属で出来ているので、決して強く叩いてはイケマセン。
また下には木片などを置いてヘッドに掛かる衝撃を和らげます。
抜けにくい時は加熱が足りないのかもしれません。くどいようですが、強く叩くとシリンダーヘッドにも損傷を与え取り返しの付かない事にもなりかねません。

いずれにしてもバルブガイドをこのまま使うつもりはないので、全部抜いてしまいます。

抜いたガイドを良く見てみると、左のモノの赤矢印が示すところはヘッドと密着していた痕跡があるのに対して、青矢印のところには液体ガスケットの残骸が見られます。
右のガイドも赤青の矢印のところはヘッドとの「当たり」が違いますね。更にオイルが付着しています。
つまり、バルブステムシールも壊れていなかったのに「オイル下がり」していたのは、バルブガイドがキチンと組み込まれていなかったのですね。

ガイドを抜いてクラックの様子を見てみると、幸いにそれほど深くはないようです。
実はガイド周辺のクラックはさほど珍しい事ではないのです。
適切な修復作業を行えば、再発の心配もありません。

クラックを溶接で直すのには、まず周辺をこのように削り込みます。
クラック内部には油分とかカーボンが滲みこんでいるので、これらを除去しないと強度のでる溶接ができないのです。
鉄系の溶接にはこういう心配も少ないのですが、アルミ溶接には不純物は大敵ですね。

アルミ溶接の場合は熱がドンドン逃げてしまいますので、予熱が必要です。
歪みや強度を考えなければ溶接電流をあげたり、小さいものでしたら溶接しているうちに熱くなりますので、予熱する必要はないかもしれませんが、モノがモノだけに作業条件を整えたほうが良いでしょう。

無事に溶接終了です。

ガイド穴に盛り上がった溶接をリューターで削り、盛りかたが充分であるかチェックします。
この先は内燃加工屋の外注にだして、こちらの指定どおりにガイドの打ち込みや、バルブシートの研磨などを依頼します。
全部自分でやっつけても良いのですが、更に設備投資が必要になりますので、25年来のお付き合いの井上ボーリングに任せてしまいます。