三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「観覧料、日本では1500円出しながら法住寺4000ウォンがどうして出せないのか」

2019年12月08日 | 韓国で
https://japanese.joins.com/JArticle/253137?servcode=400§code=400
https://japanese.joins.com/JArticle/253138
「中央日報日本語版」 2019.05.08 13:31
■「観覧料、日本では1500円出しながら法住寺4000ウォンがどうして出せないのか」

【写真】32年間、861番道路上で、文化財観覧料に続き公園文化遺産地区入場料を徴収してきた千恩寺の券売所。千恩寺は4月29日から入場料を廃止した。(写真提供=韓国環境部)

 「50余年前、同意なく国立公園に寺院を編入させたのが間違いだ」。
 曹渓宗(チョゲチョン)公園文化財政策改善小委員会委員長で、華厳寺(ファオムサ)住持のトクムン僧侶(54)は政府の一方的な政策を批判した。トクムン僧侶は「政府が法治国家らしく合理的方案を公式に用意しなければならない」としながら「国民とは角を立てたくない」と話した。

--文化財観覧料論争が慢性化している。
 「国が1967年に寺院側と何の協議もなく国立公園を作った。新しい登山路でも作るべきだったのに、そのような努力さえなかった。従来の私有地から続く道をそのまま使うようにした。千恩寺(チョヌンサ)道路(地方道861号)も寺院の反対にもかかわらず無理やり開通させたが、政府から謝罪も、遺憾の表示もなかった。この過程で登山客が『私は山に行こうとしているのに、どうして観覧料を出さなければならないのか』とし問題提起をした」

--観覧料を徴収する理由は何か。
 「世界のどこでも文化財保存のために観覧料を徴収している。国は寺院内の文化財保存のための支援を100%することができない。それで1962年に制定した文化財保護法によって文化財所有者が観覧料を徴収できるようにした。国立公園が指定されるはるか前から観覧料を徴収してきたのだ。事実、文化財ではなく伝統寺院と自然が交わった、文化景観に対する観覧料という表現のほうがぴったりくる。
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)に登録された寺院を比較すると、韓国内の寺院の中で法住寺(ポプジュサ)が4000ウォン(約376円)を徴収しているが、中国の峨眉山は入山料が約2万7000ウォン(150人民元)、日本の法隆寺は拝観料が約1万5000ウォン(1500円)に達する。外国では何も言わずにこの費用を支出しながら、韓国の寺院が徴収している観覧料に対してだけ声を高めるのも問題ではないか」

--国立公園内の寺院は私有地だと広報している。
 「国立公園全体面積の7%が寺院の所有だ。政府が無条件で『国立』という表現を使いながら私有地という概念を希薄化した」

--私有地だから観覧料を無条件で徴収できるということなのか。
 「そうではない。国立公園入場者の30%ほどだけが観覧料を払う。残りの70%ほどは自由意志で登山路を選ぶ。たとえば、雪岳山(ソラクサン)五色(オセク)から出発して神興寺(シヌンサ)側に降りてきても観覧料を徴収していない」

--観覧料の使い道が不透明だと言われている。
 「寺の住持も選挙で選ぶ。誰が罪と分かるようなことをあえてするだろうか。華厳寺(ファオムサ)だけでも観覧料が全体予算の25%だ。17%を宗団に納めて目的基金(福祉・文化・教育)に使う。
 30%は文化財関連の預り金として、53%は文化財を保存する人件費・電気料金・衛生費などに充てている。少なくとも華厳寺の観覧料支出内訳は宗団を通じて公開することができる」

--千恩寺が入場料を廃止しながら収益の補填を受けるという主張がある。
 「対価のために千恩寺を開放するわけではない。しばらくは財政的困難はあるかもしれないが、国民と住民が願う方向で決断を下した。環境改善は最小限の名分にすぎない」

--観覧料に対する解決策は。
 「政府が『寺院がなんとかするだろう』という立場から果敢に脱しなければならない。文化財の活用か保存かを選択しなければならない。全体観覧料を無料化しようという考えなら、1~2年間モニタリングして政策を立案すれば良いのに、政府は寺院のほうしか見ていない」

【写真】トクムン僧侶

◆海外ではどのように? 都市型寺院が大部分の日本のシステムをまねた韓国
 2017年10月、ドナルド・トランプ米国大統領が国立公園の予算を大幅に削減して入場料は引き上げることにした。
 施設の改善を前面に出してイエローストーン、ヨセミテ、グランドキャニオンなど14カ所の入場料を車両1台につき25~30ドル(約2752~3303円)から80ドルまで引き上げる計画だった。直ちに反発が始まった。米国国立公園保存協会(National Parks Conservation Association)のTheresa Pierno会長は「入場料を値上げすれば観覧客減少につながり、結局地域経済まで打撃を受けることになる」と話した。米国内務省は国立公園の入場料を5ドル引き上げる線で後退した。
 米国は1872年、世界で初めてイエローストーンを国立公園に指定した。1908年、レーニア山では世界で初めて国立公園入場料を徴収し始めた。公園維持費は利用者が負担するという原則だ。米国は自然環境そのものを公園としているので公園内に文化財がほとんどない。
 日本の国立公園は34カ所だ。入場料を徴収しているところとしないところがある。私有地が25%水準で韓国と似ているが、寺院の所有地問題で議論になったことはほとんどない。寺院のほとんどが町の中にあるためだ。状況がそれぞれ異なるにもかかわらず、韓国は日本の法制を参考にして自然公園法を作った。日本は米国の国立公園システムを導入した。日本には標高2000メートル以上の高い山が多く自然環境そのままで公園を運営する米国システムを適用しても無理がなかった。
 欧州は村・農場など私有地も国立公園に編入している。自然と一体になって暮らす姿そのものが文化景観だという見方だ。住民をそのまま生業に従事させるよう誘導する代わりに一定の補助金を支給している。
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