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「クック船長の航海記念イベント、先住民団体が入港禁止 NZ」

2019年09月27日 | 個人史・地域史・世界史
https://www.cnn.co.jp/travel/35142797.html
「CNN」 2019.09.18 11:50
■クック船長の航海記念イベント、先住民団体が入港禁止 NZ

【写真】クック船長の乗った帆船のレプリカが入港するイベントにNZの先住民団体が反発

 18世紀の英国人探検家ジェームズ・クック船長とニュージーランド先住民の出会いを記念して国が10月に計画しているイベントをめぐり、先住民マオリの団体が、クック船長の「エンデバー号」を模した船の入港を禁止すると表明した。
 ニュージーランド文化遺産省が主催する記念イベント「Tuia(Encounters)250」では、エンデバーを再現した模造船の船団がニュージーランド1周の航海を予定している。
 しかしこの計画について、マオリの団体の1つは、自分たちの土地に同船を入港させる計画について政府から相談はなかったと語った。
同団体の代表は、「クックが我々の土地にやって来たことはない」「『再訪』は作り話だ」と強調。クックは「野蛮人だった」と語り、「行く先々で殺人や誘拐やレイプがあり、先住民に多大な苦難をもたらした」と述べ、Tuia250のイベントについては「侵略の現実を覆い隠すために、『遭遇』『出会い』といった遠回しな表現を使っている」と批判した。

【写真】豪シドニーのハイド・パークに立つクック船長の像

 クックは18世紀に太平洋を航海した英国の探検家で、ニュージーランドなどかつて英国の領土だった多くの国とつながりがある。
だがクックの行動や、その航海に伴う残忍な帝国主義と植民地主義に対して先住民団体は長きにわたり反発、近年では批判的な見方も広がっている。
CNN系列局のRNZの報道によると、周辺地域の先住民団体も相次いで、船団の歓迎行事は開かないと表明した。
 文化遺産省最高責任者のタムシン・エバンズ氏はRNZに対し、「一部コミュニティーに今も強く残る痛みについては十分に認識している。私たちの仕事は本を開き、歴史のすべてに皆で目を向け、それについて語り始めてもらうことだ」とコメントしている。


https://www.cnn.co.jp/fringe/35125868.html
「CNN」 2018.09.20 10:31
■クック船長の「エンデバー号」、残骸の位置を特定か 米東部沖

【写真】クック船長の「エンデバー号」について残骸の位置が絞り込まれた

 米東部ロードアイランド州の海洋探査団体は20日までに、英探検家ジェームズ・クック(通称キャプテン・クック)による航海で使われた船「エンデバー号」の残骸の位置を1~2カ所に絞り込んだと発表した。
 今年はクック船長がエンデバー号で英国を出航してから250周年の節目に当たる。この旅では、欧州人が記録上初めてオーストラリア大陸に到着した。
 声明を発表したロードアイランド海洋考古学プロジェクト(RIMAP)によれば、今月21日には詳細な情報と、残骸が沈んでいるとみられる場所の3D模型が公表される見通し。
 エンデバー号は1768~71年にかけての航海で、クック船長によるオーストラリア東岸上陸やニュージーランドの測量などに使用された。ただし後年は「ロード・サンドイッチ号」と改名され、兵員輸送に使われる運命をたどった。
 米独立戦争中、英国兵をロードアイランドに運んだ後には船上刑務所となり、独立派勢力を多数収容した。しかし、フランスがジョージ・ワシントン率いる独立派側に立って参戦すると、英海軍は海上封鎖目的で他の12の輸送船とともにサンドイッチ号を沈める命令を下した。
 RIMAPのキャシー・アッバス氏によると、1990年代にこれらの輸送船に関する記録を発見。調査チームは残骸の所在地をまず13カ所から数カ所に、そして今回ついに1~2カ所に絞り込んだ。
最も有望とみられているのはロードアイランド州ゴート島沖の海域だという。
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