三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「ガザへの支援物資空中投下、ハマスが中止要請 2人死亡受け」

2024年05月10日 | 国家・社会
「 AFP」 2024年5月10日 12:40 発信地:パレスチナ自治区/パレスチナ自治区
■ガザへの支援物資空中投下、ハマスが中止要請 2人死亡受け

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区上空でヨルダン軍機から投下される支援物資。同軍提供(2024年3月31日提供)。(c)AFP PHOTO / JORDANIAN ARMY
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区に投下する支援物資を積んだヨルダン軍機。同軍提供(2024年4月9日提供)。(c)AFP PHOTO / JORDANIAN ARMY 
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区への支援物資を積んだヨルダン軍輸送機。同軍提供(2024年3月3日提供)。(c)AFP PHOTO / JORDANIAN ARMY 

【5月10日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)北部での人道支援物資の空中投下でパラシュートが開かず2人が死亡したのを受け、イスラム組織ハマス(Hamas)は9日、空中投下の中止を求めた。
 飢餓が迫っているとされるガザ北部では、米英仏など複数の国が支援物資を定期的に投下している。

 だが7日の空中投下では、パラシュートが開かず、支援物資を受け取ろうと住民が集まっていた倉庫の屋根に落下。2人が死亡した。
 ハマス当局によると、同様の事故でこれまでに少なくとも21人が死亡している。
 ハマスの広報責任者は声明で、「空中投下は市民の命を差し迫った危険にさらし、ガザ北部での食糧危機を緩和する真の解決策とはならないことを強調したい」「この非効率的で間違った支援物資の届け方の即刻中止し、全ての検問所を解放してガザ北部に支援物資を陸路で届けることを求める」と訴えた。
 北部にわずかな食糧しか届かず、国連が「飢餓が差し迫っている」と警告する中、各国政府は空中投下を実施している。
 人道支援機関によると、イスラエルがガザとエジプトの境界にあるラファ(Rafah)検問所を制圧・閉鎖した後、状況はいっそう悪化している。
 ガザとイスラエルの境界にあるケレムシャローム (Kerem Shalom)検問所でも、5日以降3度にわたりロケット弾を撃ち込まれたため、物資の輸送が滞っている。(c)AFP


「The Hankyoreh」 2024-05-10 07:15
■米国、イスラエルに2000ポンド爆弾の輸送を一時停止

【写真】ガザ地区南部のハンユニスで8日、パレスチナ人たちが水を運んでいる=ハンユニス/EPA・聯合ニュース

 ジョー・バイデン大統領が、米国がイスラエルに供与してきた高重量爆弾によってガザ地区の民間人の命が奪われたことを認めた。米政府が高重量爆弾の輸送を保留したしたと明らかにした中、バイデン大統領はイスラエル軍がガザ地区南端のラファに侵攻した場合、攻撃用兵器の供与を中止すると警告した。
 バイデン大統領は8日、CNNのインタビューで「イスラエル軍がラファに侵攻した場合、ラファなどの都市への対応でこれまで使われてきた武器を供与しない方針を明らかにした」と述べた。輸送が保留された高重量爆弾だけでなく、砲弾なども供与しないと警告したものとみられる。
 バイデン大統領はまた、米国がイスラエルに与えた2000ポンド(907キログラム)爆弾が民間人の命を奪ったのかという質問に、「人口密集地域を狙ったこのような爆弾および他の方法によってガザの民間人が殺された」と答えた。バイデン大統領がイスラエルに武器供与を中止する可能性について警告を行ったのも、米国が供与した2000ポンド爆弾でパレスチナ人の命が失われたと発言したのも、今回が初めて。
 これと関連して、ロイド・オースティン米国防長官は同日、米上院の歳出委員会に出席し、先週イスラエルに対する「高重量爆弾の1回分の輸送」を保留したと明らかにした。また「我々はイスラエルが自らを守る手段を手に入れるよう必要なことを続ける」とする一方、「ラファの状況と関連し、短期的な軍事支援の提供については検討を進めている」と述べた。武器の輸送を一部保留したという報道を認めたのだ。米国のマスコミは2000ポンド爆弾1800個と500ポンド(227キログラム)爆弾1700発が保留の対象だと報じた。
 オースティン長官はまた、ラファへの攻撃などには「適切な武器」を使わなければならないとし、「人口密度が高く、建物が密集している所では、精度の高い小口径爆弾が非常に有効だ」と述べた。また「広範囲な被害を起こしかねない2000ポンド爆弾はそのような武器ではない」と語った。ラファには、ガザ地区の北側からイスラエル軍に追われてきた避難民ら140万人が集まっており、全面攻撃の際、大規模な惨事が懸念されている。
 バイデン大統領とオースティン長官の発言は、2000ポンド爆弾による民間人殺傷問題が深刻であることを公に認めたもの。ベトナム戦争当時に開発された2000ポンド爆弾の現在のモデルは戦闘機から投下されるものであり、米軍が保有した非常に強力な通常兵器の一つだ。設計によって広い面積や地中の標的を破壊することもできる。AP通信は、この爆弾の爆発半径は360メートルに及ぶほど破壊力が非常に高いため、精密誘導装置を取り付けても、特に都市では深刻な民間人被害が避けられないというのが専門家たちの説明だと報じた。
 イスラエル軍は昨年10月7日の開戦以来、人口・建物密集地でこの爆弾を頻繁に使用してきた。爆弾一発で数棟の建物が崩れ落ち、大きな爆発穴ができるのがこの爆弾を使用した「証拠」とされてきた。開戦から1カ月で2000ポンド爆弾の使用を裏付ける穴が500個もできたという集計もある。CNNは「ベトナム戦争以来見たことのない」深刻な破壊が進んでいるとも報じた。バイデン政権はイスラエルに「民間人殺傷の最小化」を繰り返し求めながらも、高重量爆弾の供与の中止を要求する声には最近まで耳を塞いできた。ガザ地区保健省の集計によると、死亡者数は現在3万5千人に迫っている。
 一方、イスラエルのギラド・エルダン国連大使は、米国の高重量爆弾の輸送保留は「大きな失望を抱かせる決定」だと、イスラエルのメディアに語った。
ワシントン/イ・ボニョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-05-09 21:27


「AFP」 2024年5月9日 16:50 発信地:ジュネーブ/スイス
■ガザ南部の病院、燃料あと3日分のみ WHO事務局長

【写真】イスラエル軍が戦車を進入させて閉鎖したエジプトとの境界にあるラファ検問所。パレスチナ自治区ガザ地区南部で。イスラエル軍提供(2024年5月7日撮影、提供)。(c)AFP PHOTO / Handout / Israeli Army【写真】

【5月9日 AFP】世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は8日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)南部の病院には、燃料が3日分しか残っていないと述べた。検問所が閉鎖されているためとした。
 イスラエルは7日、南部ラファ(Rafah)に戦車を送り、エジプトとガザを結ぶ検問所を制圧した。同検問所は、ガザへの支援物資搬入のための主要経路となっていた。
 テドロス氏は、WHOが8日に搬入されるとみていた燃料が止められたことを明らかにした。「(ラファ)検問所の閉鎖により、国連(UN)による燃料搬入が阻止されている。燃料がなければ、人道支援活動はすべて停止する。検問所の閉鎖で、ガザへの人道援助物資搬入も妨げられている」とX(旧ツイッター)で述べた。
 また「ガザ南部の病院には、3日分の燃料しか残っていない。これは活動がすぐにでも停止する可能性を意味する」とも指摘している。
 テドロス氏はさらに、ラファの病院3施設のうちの一つ、ナジャール(Al-Najjar)病院が、付近での持続的な敵対行為と軍事作戦のために閉鎖されたとし、「人道支援活動へのてこ入れが急務となっている中、ラファでの軍事作戦は、十分な食料や衛生環境、医療体制や身の安全が確保できない多数を支援するための(WHOの)能力をさらに制限するものとなっている」と訴えた。


「AFP」 2024年5月9日 12:22 発信地:ワシントンD.C./米国
■ラファ侵攻なら武器供給せず バイデン氏、イスラエルに警告

【写真】イスラエル軍の爆撃を受けたパレスチナ自治区ガザ地区南部ラファの建物(2024年5月3日撮影)。
【写真】パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、イスラエル軍の爆撃で死亡した子どもの遺体にキスをする男性(2024年4月27日撮影)【写真】 

【5月9日 AFP】米国のジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は8日、イスラエルに対し、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最南部ラファ(Rafah)に侵攻した場合、武器や砲弾の供給を停止すると公に警告した。また、イスラエルが米国製の爆弾を使って民間人を殺害していることを厳しく非難した。
 バイデン氏は米CNNのインタビューで、イスラエルがラファに侵攻した場合、同国がガザ侵攻で使用してきた武器を供給しないと明言した。
 米国は7日、ラファ侵攻計画をめぐる懸念から、イスラエルへの爆弾の輸出を一時停止したことを明らかにした。エジプト国境に近いラファには、家を追われたパレスチナ人100万人以上が避難している。
 バイデン氏は「彼ら(イスラエル)が人口密集地に侵攻してこうした(米国製の)爆弾などを使用した結果、ガザで民間人が殺害されている」と指摘した。


「AFP」 2024年5月8日 15:54 発信地:ワシントンD.C./米国
■米、イスラエルへの爆弾輸出停止 ラファ侵攻計画を懸念

【写真】パレスチナ自治区ガザ地区最南部ラファで、イスラエル軍の爆撃でできたクレーター(2023年12月19日撮影)。(c)Mahmud HAMS / AFP

【5月8日 AFP】米政府高官は7日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)最南部ラファ(Rafah)への地上侵攻計画をめぐる米国の懸念に対応しなかったため、爆弾の輸出を先週、一時停止したことを明らかにした。
 高官は匿名を条件に「われわれは先週、1回分の発送を取りやめた。2000ポンド(約907キロ)爆弾1800発と500ポンド(約226キロ)爆弾1700発だ」と述べた。「この出荷分を今後どう扱うかについて、最終的な決定は下されていない」とした。
 ジョー・バイデン(Joe Biden)政権はラファへの地上侵攻に強く反対しているが、イスラエルが実行に移す構えを見せたため、弾薬供給の一時停止を決めたという。
 高官は、米・イスラエル両国の当事者が代替案について協議を続けているが、イスラエル側は「懸念に完全には対応していない」と指摘。米政府としては、大型の2000ポンド爆弾を人口密度が一段と高くなっているラファで使用した場合にどのような結果がもたらされるかに「特に留意」していると語った。
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「逆境の人生にも屈しなかった在日1世のハルモニたちの「明るい闘争」」

2024年05月10日 | ドキュメンタリー
「The Hankyoreh」 2024-05-10 08:10
■逆境の人生にも屈しなかった在日1世のハルモニたちの「明るい闘争」
 金聖雄監督のドキュメンタリー『アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち~』

【写真】在日コリアン1世のハルモニたちの人生を描いたドキュメンタリー『アリランラプソディ』=全州国際映画祭提供//ハンギョレ新聞社

 日本の大阪の在日コリアン密集地域である鶴橋で生まれて育った在日コリアン2世の金聖雄(キム・ソンウン)監督(61)は、キムチを食べられない少年だった。しかし、最も親しい友人の前でもそれを口には出せなかった。金監督が育った1970~80年代の在日コリアンの民族意識は非常に高く、韓国民謡や伝統舞踏が好きで韓国料理を食べることが在日コリアンの基本の徳性とみなされていたためだ。幼いころの在日コリアンの強い連帯感に「違和感を感じてなじめなかった」金聖雄監督が、在日コリアン1世のハルモニ(おばあさん)たちの現在を扱ったドキュメンタリー『アリランラプソディ~海を越えたハルモニたち~』を携え、第25回全州(チョンジュ)国際映画祭を訪れた。『アリランラプソディ』は20年前に出した『花はんめ』の続編だ。
 「故・呉徳洙(オ・ドクス)監督の助監督としてドキュメンタリー『戦後在日50年史・在日』(1997)に参加し、在日コリアン問題に関心を持つようになりました。しかし、植民地の歴史から始めて今の差別に到着する流れだけが正解なのか、他のアプローチはできないのだろうかと考えるようになりました」
 そのように悩んでいたときに出会ったのが、神奈川県川崎市に住む在日コリアン1世のハルモニたちで、その結実が演出デビュー作『花はんめ』(2004)だった。「想像を絶するほど過酷な年月を生きてきた方たちなのに、あまりにも元気でたくましい姿」に感銘を受けた監督は、映画制作を決めつつ「つらい過去の話は絶対に聞かない」ことを誓った。代わりに「夢は何ですか」と尋ねた。「ただ歌って踊って笑って、今が夢のようだよ」だというハルモニたちのあっけらかんとした返事には、逆説的に彼女たちが生きてきた苛酷な年月がにじんでいた。

【写真】在日コリアン1世のハルモニたちの人生を描いた『アリランラプソディ』で第25回全州国際映画祭を訪れた金聖雄(キム・ソンウン)監督=金聖雄監督提供//ハンギョレ新聞社

 元々、金監督は続編『アリランラプソディ』を計画していたのではない。『花はんめ』後の記録として、80歳を超えて文字を学び、沖縄や広島などに旅行にいって同じような年月を生きたハルモニたちと交流する日常をときおり撮影していた。2015年に自衛権行使を容認する安保法制の問題が出てくると、監督のカメラは忙しくなり始めた。「在日コリアンに向けられたヘイトスピーチ集会が、ハルモニたちの住む町内で行われました。極右の集会が開かれるとしても、攻撃される当事者の居住地の目の前で行われるなんてありえない。ハルモニたちの顔が一人ひとり思い出され、私ももうこの問題に向き合わなければ、と決心しました」
 おびえるハルモニたちを心配して駆けつけたが、彼女らは監督が初めて会ったときよりも、はるかにたくましかった。それどころか、日本の国会の前に行って安保法制反対のデモをするとまで言った。多くのハルモニたちは体が不自由なので東京まで行くことはできなかったが、彼女たちが住む桜本地域で800メートル行進し、ハルモニたちは「戦争反対」「子どもたちを守れ」と叫んだ。金監督はこの現場をみて、「韓流ブームの勢いで高まる韓国に対する関心のなかで、すっぽり抜け落ちている在日の歴史を撮らなければ」と決心し、『アリランラプソディ』を完成させた。
 金聖雄監督はハルモニたちと出会い、不条理な状況にあっても尊厳と品位を失わない人間の偉大さを知った。このテーマは監督の重要な演出の方向になった。1967年に強盗殺人罪で無期懲役判決を受けて29年を獄中で過ごした後、再審で無罪判決を受けたが、獄中でも歌を歌って詩を書き、「不運だが不幸でなかった」と回顧する主人公を追う『オレの記念日』は、2022年に「座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」のコンペティション部門で大賞を受賞した。
 来年の戦後80年に向けて、金監督はヘイトコメントと脅迫に苦しめられながらもヘイトスピーチに対抗する在日コリアン3世を扱った作品を構想中だ。若者たちが「ヘイトスピーチとヘイトコメントの攻撃が集中する象徴的な存在」だからだ。また、「韓国で生まれて育って日本に来た私の両親と、日本で生まれ育ちメキシコに移住した私の娘、そして、メキシコで生まれた2人の孫につながるディアスポラの旅程を描く作品も作りたい」と述べた。

キム・ウンヒョン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-05-09 19:09
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