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「イスラエル、アラブ遊牧民ベドウィンの集落を破壊」

2024年05月09日 | 国家・社会
「AFP」 2024年5月9日 13:08 発信地:ネゲブ砂漠/イスラエル
■イスラエル、アラブ遊牧民ベドウィンの集落を破壊

【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊する治安部隊のを見つめる住民(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊する治安部隊とそばに立つラクダ(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊しに向かう治安部隊(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊する治安部隊(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊しに向かう治安部隊(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊する治安部隊と対峙(たいじ)する住民(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠のアラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルで、治安部隊の到着を受けて住民が火を放った家(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊する治安部隊(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP
【写真】イスラエル南部ネゲブ砂漠で、アラブ遊牧民ベドウィンの集落ワディハリルを破壊する治安部隊のを見つめる住民(2024年5月8日撮影)。(c)Oren Ziv / AFP

【5月9日 AFP】イスラエル当局は8日、南部ネゲブ砂漠(Negev Desert)でアラブ遊牧民ベドウィンの住宅48棟を破壊した。AFP特派員が伝えた。極右イタマル・ベングビール(Itamar Ben Gvir)国家治安相は、ベドウィンの住宅は「違法建築物」だと主張している。
 ネゲブ砂漠の集落ワディハリル(Wadi al-Khalil)にブルドーザーが現れて次々に住宅を破壊し、住民たちは激怒している。
 住民の一人、スレイマン・アブ・アサさんは「ここには500人以上が住んでいる。子どもや女性には他に行くところがない」「家を壊され、行き場をなくして困っている」と訴えた。
 さらに「こんな仕打ちを受けるいわれはない。われわれは何年もの間、公正な解決を望んできたが、国家(イスラエル)はわれわれの選択肢をすべて妨害してきた」と怒りをあらわにした。
 イスラエル政府は、ワディハリルに建てられた住宅を違法とみなしている。
 ベングビール国家治安相は8日、インターネットへの投稿でこの点を強調し、ワディハリルの住宅は「違法建築物」であり、「ネゲブ(砂漠)で法を犯す者」に対する警告だと主張。
 政府当局への異議は認められないことを示す「重要な一歩」であり、「土地を占拠し、そこに別の現実を築こうとする者たちと警察は闘う」と強調した。
 1948年のイスラエル建国以前、ネゲブ砂漠には約9万2000人のベドウィンが住んでいた。だが、アラブ系少数民族擁護団体アダラー(Adalah)によれば、イスラエル建国を受けて勃発した同年の第1次中東戦争後、国内に残ったベドウィンはわずか1万1000人だった。
 ベドウィンの多くは都市部への移住を拒否し、以来、イスラエル社会で困難に直面し続けている。
 アダラーによれば、イスラエル国内のベドウィンは現在約30万人で、半数が都市部に、残る半数が政府に認められていない集落に住んでいる。
 アラブ系イスラエル人の活動家は、政府は「(ベドウィンの)市民が建築許可を得ることを許さず、そして許可がないという口実で彼らの家を取り壊す」と語った。
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