三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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日本の侵略犯罪の犠牲者の生涯 3

2016年02月14日 | 海南島近現代史研究会
■日本政府・日本軍・日本企業によって殺害されたアジア太平洋の民衆ひとりひとりの生涯
 16世紀末の日本軍の朝鮮侵略と1619年以後の薩摩藩軍の琉球國(ルーチュークク)侵略を前史として、19世紀後半、国民国家形成初期から、日本国民は、どれほど多くのアジア太平洋民衆を殺害したか。
 国民国家日本の国民(1947年5月2日までは「大日本帝国臣民」)は、異族からものを奪い、異族を殺害してきた。殺された人たちの名前は、ほとんど記録されていない。名前が記録されていないということは、その人たちの生涯をたどることが極めて難しくなっているということである。
 人は、社会のなかで生き、社会のなかで死ぬ。その生きていく場所(社会)が、侵略されているときに、人は安全に生きていくことができない。
 最悪の国家犯罪は、民衆殺戮である。国民国家日本の国民は、異族の人びとの命を奪ってきた。異族の人たちは、その生涯を中断させられた。
 他地域他国に侵入した日本兵は、アジア太平洋の各地で民衆を殺害した。日本にもどった日本兵のほとんどは、他地域他国での犯罪を秘匿し、生き続けた。
 国民国家日本の国民は、国家犯罪の歴史的責任をとるべき者にとらせるとともに、自らもとらなければならない。そのためには、国民国家日本の国家犯罪にかかわる諸事実を詳細に具体的に探索し記録することが重要だ。
 国民国家日本によって殺されたアジア太平洋の民衆の生と死の軌跡をたどり続ける、その過程で、その人たちの声をわずかにではあっても聞かせてもらうことができるかもしれない。

■補 すべての空爆は無差別大量殺人である
 台湾「蕃地」に日本陸軍機爆弾投下:1917年7月~8月。11回。
 台湾霧社烽起にたいし爆弾・毒ガス弾・焼夷弾投下:1930年11月。
 中国東北部錦州爆撃(日本軍のはじめての市街地爆撃:1931年10月。
 上海・蘇州・杭州爆撃:1932年1月。日本海軍機。
 上海・蘇州・杭州・南京・徐州、広東、武漢、南昌、長沙、福州、開封、重慶、成都、桂林、昆明、蘭州爆撃:1937年8月。台湾・九州・済州島の基地から(重慶爆撃:1938年10月~1943年8月。218回。死者1万1889人、ほかに圧死者・窒息者数千人)。

 室蘭艦砲射撃:1945年7月15日。
 釜石艦砲射撃:1945年7月14日、一般市民423人死亡。1945年8月9日、一般市民271人死亡。
 ヒロシマ・ナガサキへの原爆投下。

 最悪の空爆:無人機による爆撃(アフガニスタン、パキスタン)。
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