三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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国民国家日本の領土と「周辺」 1

2012年09月19日 | 個人史・地域史・世界史
 「北方四島」問題、魚釣島諸島問題、独島問題の核心は、国民国家日本の他地域・他国侵略である。
 「北方四島」問題は、国民国家日本のアイヌモシリ侵略にかかわる歴史的問題であり、魚釣島諸島問題は、国民国家日本の琉球王国と宮古・八重山地域侵略にかかわる歴史的問題であり、独島問題は国民国家日本の朝鮮侵略にかかわる歴史的問題である。
 国民国家日本は、アイヌモシリ、琉球王国侵略の過程で形成され、台湾侵略、朝鮮侵略の過程で強大化していった。
 アジア太平洋戦争に敗北した国民国家日本は、それまで侵略によって領土としていた地域・国家の一部を放棄したが、現在に至るまで、その他地域・他国侵略の歴史的犯罪を総括していない。
 それだけなく、国民国家日本は、20世紀末から、あらたな軍事的経済的侵略のための社会・政治・法的体制を強化している。
 1999年5月24日に、参議院本会議は「周辺事態法案」・「自衛隊法改正法案」・「日米物品役務相互提供協定(ACSA)改正案」)を成立させた。その80日後の8月13日に「国旗国歌法」が公布・施行された。
 以下に、1999年1月9日に書きあげた「国民国家日本の領土と「周辺」」を連載する。この朝鮮語訳文(「国民国家日本의 領土와 「周辺」」)は、朴慶植先生追悼論文集『近現代 韓日関係와  在日同胞』(ソウル大学校出版部、1999年8月)に掲載された。
 「国民国家日本の領土と「周辺」」の構成は、つぎのとおりである。
                                     佐藤正人

  はじめに 民衆運動と歴史認識・歴史意識
  (一) 国民国家日本の領土と日本国民
       Ⅰ、1850年代~1869年
       Ⅱ、「明治維新」以後
       Ⅲ、中国・モンゴル侵略戦争開始後
       Ⅳ、ベトナム北部侵略以後
          ①、「大東亜新秩序」・「大東亜共栄圏」
          ②、「国防圏」・「資源圏」・「共栄圏」
          ③、「絶対国防圏」
       Ⅴ、第2次アジア太平洋戦争敗北後
  (二) 帝国主義国の領土拡大と殺戮
  おわりに 自立し共闘する民衆のネットワーク

    付表1 国民国家日本の領土・準領土拡大過程(1860年代~1945年)
    付表2 国民国家日本の占領地拡大過程(1930年代~1945年)
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