ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




Log20110530 政府発表が全く信頼されていないことを示しているのでしょうか、情報整理の為に記事を書いた本人も驚くアクセスでした。
検索エンジンから入って来られる読者がほとんどですからデータベースの検索と同じようなものです。検索エンジンもYahoo!をお使いの方が9割以上になっているのは、私の技術系サイトにアクセスされる読者がお使いのツールがほとんどGoogleなのとは対照的です。

2011.05.12 茨城県取手市と守谷市の放射線量の解釈について にトラックバックをいただいた3.11東日本大震災後の日本は実に素晴らしいサイトです。
2011.05.24 山梨県の地表も放射能汚染されている-可能性がゼロではない という記事を書きましたが、ご自分で放射線量の測定を続けておられる甲府市内の方からコメントを頂きました。5月30日の深夜のコメントには、「原発から300キロ、という距離がどうしても邪魔をして、無駄な安心をしてしまうようです。」 とお書きになっておられます。私が考えていることもまさにそれなのです。

山梨県庁や市町村行政がこの問題について遅れているとは私は思いません。職員の中には知識もやる気も豊かな方々が多数おられるだろうと思っています。しかし、トップダウンで指示が出て予算が付かなければ動きがとれないのも行政の世界だろうと思います。
予算が無いなら、当面は県内大学、企業、あるいは個人で放射能測定器材の保有状況や担当できる人員を調べて全県的なボランティア体制を組むことくらいはできそうに思います。そして測定結果が逐次公開されて市民、県民の安全・安心の根拠になると感じています。すべてはトップリーダー次第だと思っています。その点からは日本国としても菅直人内閣は取替えねばならないのです。

検索語のログ

福島県の学校で暫定基準とされた、20mSv/yr(年間で20ミリシーベルト)には問題があることは既に書いています。
学校の校庭を利用するときの限度値である「毎時3.8マイクロシーベルト」、これは年間20ミリシーベルトを前提にして、1日に屋外で8時間、室内で16時間過ごすと想定する。そして、室内の放射線量を屋外の0.4倍として、1時間当たりの線量を計算すると3.8マイクロシーベルトになる。「放射能への不安からストレス症状に、安全の目安は毎時3.8マイクロシーベルト」(日経BP記事から引用)
しかし、平常時は年間 1mSv と決められているので、 単純に 3.8 / 20 = 0.19 マイクロシーベルト/毎時 と計算して考えることが必要です。子供の1日生活が想定された「8+16」だけでしょうか。そして食事をしたり飲み物を飲んだりする、それらの放射性物質の含有も考慮されているでしょうか。
20mSv/yr (3.8μSv/h) 政府が決めた、政府が発表した、それを参照して「健康には問題ありません」と書いているサイトを見るたびに、あなたの子供や孫がその場所で毎日8時間泥んこ遊びをしている生活を想定しているかと問いたいです。

ジャーナリスト 木下黄太のブログ 「福島第一原発を考えます」で、5月29日の記事、警告:東京など首都圏で低線量被曝の症状が子どもたちにおきているという情報は衝撃的です。コメントが既に260件以上入っています。親御さん達から子供が鼻血を出すというケースが多数投稿されています。
関東甲信越、山梨県も梅雨入りしました、地表に堆積した放射性物質は地下に浸透していくでしょう。梅雨入り前に学校の校庭や公園で地表の放射線量を測定して記録・発表しておけば、子供たちも親御さん達も安心できたのに、もう手遅れです。今後は地下水に注意せねばなりません。山梨県特産のミネラルウォーターのミネラルは放射性物質とは違うことをアピールすることも必要です。

原子力発電の最終的な問題は、核廃棄物をどうするのかに尽きると思います。2011.05.09 核廃棄物の最終処分場 を書きました。「100,000年後の安全」はテアトル石和でも上映中です。原発推進論者と拝察していますが横内正明山梨県知事もこの映画は既にご覧になった上でのご意見かと思います。産業廃棄物を扱う明野処分場問題とは比較にならない大問題をどのように解決すべきかというご意見も知事記者会見の時にでもお話しいただけるとありがたいと思っております。

これからブログを書く時間も限られそうなので先走って書いておきます・・・・
6月のポイントは菅直人内閣不信任の成行きでしょうか。もはや倒閣なくして、日本復興はない(日経BP 2011年05月25日 財部誠一)
2011年05月29日「世相を斬る あいば達也」で、菅擁護・朝日新聞行き場失う 「政局」に殆ど触れなくなっている、などマスコミ以外の記事は豊富です。

もう一つ6月には夏場計画節電の具体的な様相が見えてくるはずです。2011年05月29日 保坂展人世田谷区長から「世田谷区内の消費電力」の情報開示を求めてという素晴らしい記事が出ました。
引用はしません、保坂さんの記事はいつでも読めます。「無計画停電」の時に私は、企業の言うなりになるのではなく行政主導でやるべきだと書きました。でも東京電力から地域の電力需要の詳細を開示させて行政が主導した「計画停電」を実行させた自治体はなかったと思います。
保坂さんは区長なので「15%節電」 という公的な目標値を踏襲されているようですが、これだってどんな根拠で15%なのか、私には未だわかりません。電力需給に関する検討会合「電力需給緊急対策本部」は5月16日をもって「電力需給に関する検討会合」に改組されました。---なにこれ!? ちょっと目を離しているといつの間にか変節している、無節操な連中のやることはワカラン。

さらに6月は岩手県、宮城県、福島県を除いて予定通りにテレビアナログ地上波の最期になる月です。7月に入るとアナログテレビで見る画面はデジタルへの切替を警告するメッセージ表示だけになり、7月24日にそのアナログの電波送信も終るのだと、どこかで読んでいます。本当にそうなるのか7月1日以後の画面を確認するためにアナログ装置は残しておくつもりです。
まあどちらにせよインターネットが主流の私には関係無いですが、不要になったアナログテレビが東北3県の被災者の皆さんにリユースされてお役に立つかも知れないのは救いです。
以前記事にしていたデジアナ変換については、総務省 平成23年5月20日「デジアナ変換」を実施するケーブルテレビ事業者の公表-地上デジタル放送への完全移行に向けた受信環境整備-によると、山梨県内でもこれを実施するCATV事業者が富士吉田市、都留市、富士河口湖町にあります。平成23年7月24日が実施予定日になっていますので、7月1日から放送内容が変わるという話はガセネタなのかも知れません。
もう一つついでに、7月以後の議会中継でインターネット中継を併用しない議会は時代遅れだと批判されるかも知れません。地デジ以降を機会にテレビ離れが加速する、それなら議会中継は廃止となるケースも出てくるかも知れません。
NHKが中継せず、マスコミの記事もかなり抑えた書き方だったのですが、参議院 行政監視委員会 5月23日はインターネット界では評判でした、いまも録画は見られます。



コメント ( 5 ) | Trackback ( )


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コメント
 
 
 
こんにちは。 (yukimasa)
2011-05-31 17:32:49
こんにちは。

2、3週間前になりますか、ホットスポットと言って千葉の
柏、松戸あたりに非常に放射線の強い場所が見つかりました。

そこは原発事故現場から約200キロです。
それだけ離れていながら、その線量値は福島のいわき市と同程度のものでした。
これは学者でなくても、誰でも放射性物質が風に運ばれて「そこ」に落ちたとわかります。

でも、何故そこに?かはまだ調査が進まなければ答はでないでしょう。
いずれにしても風と地形、その他の自然環境によって、目に見えない放射性物質は
いとも簡単に距離など超越して、思わぬところに落ちてくるものです。

チェルノブイリで一番放射性物質が降り落ちたのが、20~30キロ以外に
ちょうど原発と甲府にあたる距離250~300キロという結果もあるようですし、
無関心や他人事という意識が一番まずいと思います。

ちなみに東大の学者さんたちが安心・安全を振りまいて信用ガタ落ちですが、
その東大が日々データを掲載しているサイトがあります。
眉唾でその全てを信じられない大学になってしまいましたが、それでも高い値が柏に記録されています。
ホットスポットは確かにある!ということです。

http://www2.u-tokyo.ac.jp/erc/index.html
 
 
 
yukimasaさん、いろいろな情報を提供していただき... (ictkofu)
2011-05-31 18:31:28
yukimasaさん、いろいろな情報を提供していただきありがとうございます。
私はまだ不勉強で整理が出来ていませんが、
ご案内戴いた東大のデータについては、既に確認しています。
http://ictkofu.blogzine.jp/kofu/2011/05/post_b88b.html
2011.05.15 放射線量はフロー、ストックどちらの測定か
この記事で、「環境放射線情報に関するQ&Aには、本郷(2)-6階相当、本郷(3)-地上1m、駒場-3階相当、柏(1)と柏(2)は地上1mという測定高さ、そして地面の状況が記載されています。明らかに地上に近い方が値は高い、その理由もこのページには書かれています。」
とご紹介しました。 http://www2.u-tokyo.ac.jp/erc/QA.html

これら各地での測定方法と値の違いを調べていった時、甲府市富士見で文部科学省委託の測定だけでは山梨県民は安心できないはずだと、私は確信したのです。
南部町の茶葉汚染の問題が確認された時に、県内全域での測定が始まるだろうと考えました。
 
 
 
子どものための放射線測定装置、東京のメーカーが... (ictkofu)
2011-06-01 00:00:03
子どものための放射線測定装置、東京のメーカーが福島市と飯舘村に無料設置 2011年05月31日
http://www.pjnews.net/news/56/20110531_1
 
 
 
こんばんは。 (yukimasa)
2011-06-01 02:02:13
こんばんは。

私なんかは勉強なんて全然していません。
いろんな事に大ざっぱで、情けないくらい臆病です。

東電はおろか、政府や行政が情報公開どころか隠蔽に奔走している感じが
あまりにも悲しいです。
おまけに福島には御用学者を遣わせて被災者に洗脳活動までしている始末ですからね。

山梨県も行政がこの事故に対してどういうスタンスで取り組んでいくのか、
たとえば情報を隠そうとか、そういう体制と同じくらいコワイのは
離れているから大丈夫、という行政全体の取り組みの遅れが一番怖いと思います。
土壌や食品検査など個人の弱い力ではどうすることも出来ないことが多すぎますから。

今ならまだ間に合うと思いますので、県行政に、県民の健康・子供の将来を見据えて
本腰で立ち上がっていただきたいと思います。
是非、全国に誇れる放射線対策を取ったといわれるような山梨県であって欲しいです。
 
 
 
yukimasaさん、ツイッターでこの記事をご紹介いた... (ictkofu)
2011-06-01 02:41:33
yukimasaさん、ツイッターでこの記事をご紹介いただきありがとうございます。
もうひとつ、ご紹介されていて私が知らなかったブログを少し読みました。
http://d.hatena.ne.jp/musikusanouen/
Blog 地給知足
2011-05-31 福島で大工さんをして「いた」大塚愛さんのこと
「我々の価値観をも根底から変えてしまったのです。」
>自然が豊かで農的な生活が可能な素晴らしいところ
である山梨県も価値観が変わった人々を相手にどんなアピールができるか、それを私は心配しています。

2011-05-24 小出裕章、後藤政志、石橋克彦、孫正義という4人の日本人
これは私も記事にした5月23日の参院行政監視委員会の内容ですが、
地給知足さんもおっしゃるように、テレビと新聞紙しか見ない人々に、ぜひ見て欲しい録画です。

2011-05-22 安全な水と土+足るを知る暮らし+豊かな自然=幸せの経済学?
ここで書かれていた、「これまで長い時間かけて育ててきた畑の土は、とても大切でかけがえのないもの」
この言葉は、少しの間ですが甲府暮らしのお蔭で江戸っ子の私にもよく分かります。
山梨県の方々こそ、自分の問題として身にしみて分かっておられると思いますので、梅雨入りした今、ご心痛はいかばかりかと考えます。

 
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