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群馬県桐生市の市議会議員・庭山由紀さんのブログで2011年10月2日に 「百害あって一利なし・松本市議会議員 山崎たつえ」 という記事があることに気が付きました。他都市の議員名を名指しでタイトルされているのに驚きましたが、内容を読んでみたら当然のことと思いました。
松本市議会議員 山崎たつえ、この松本市議会ページからは議員ホームページにリンクされています。その「What's New」には 3.11後の記事は見つかりませんので、庭山由紀さんがご指摘の問題への山崎さんの反論はネットでは読めません。

「子どもたちのすこやかな成長のための学校給食の安全性確保に関する請願」については、庭山さんのブログ記事、桐生市議会全会一致で可決!ママたちの願い“学校給食の請願” で全容がわかります。桐生市議会だよりには「採択]と結果だけが記載されています。市町村議会の事務処理なんてものはまあどこもこんなもんなのでしょう。

松本市議会議員 山崎たつえさんが桐生市議会に噛み付いた内容に関連しては、松本市長の記者会見記録、市長記者会見2011年11月04日に、記者質問の一番最後に市長の答えとして記録されていたので、以下に引用しておきます。(下線は編者です)
松本市公式ページでは、「学校給食の食材について」に書かれています。

それはある意味では、国が厳しくしようとするということは、とても良いことではないですかね。
 今、思うのは、国民がこれだけ心配していることに対して国がきちんともう少し対応しなくてはいけないということでいけば、もっと厳しくしてほしいという要望が極めて強いわけですから、それに向けてやっていこうというのは大変いいと思います。
 ご承知のとおりいつも申しあげますけれども、厳しくしますと当然農産物を含めて生産者が非常に厳しくおかれますから、それは必ず国がカバーしてあげるという、これが一番大事だと思います。じゃないと生産者が非常に気の毒ですから。
 一方だけ厳しくしてもそれはだめだと思いますから。いつも申し上げているのは、生産者に対してもそれなりにきちんと対応していくのが必要だなと思っています。
 今回、おかげさまで不検出ということで、もちろん松本の場合には地産地消が原則になっていますけれども、時期によっては調達できない食材を県外からお願いすることになりますと、そちらに関して特に汚染の心配される地域のものは自分たちで測定することにさせてもらっております。
 これは大変厳しいウクライナに準じた形で、ベクレル/キュリ―でなくてカウント/ミニッツですから。松本なりに変えてやっているわけでございますから、ある意味で非常に厳しいということで、それがまた、いろんなところから、先日も横浜のお母さん方がこちらに来まして、大変厳しいその基準を設けてもらってうらやましいと、本当に言ってくれます。よそからもそういうことはありますけれども、ある意味では、これだけお父さんお母さんご父兄が心配されていることに対して、行政はそれにこたえることをやっていくべきだと思っております。
 ただ、いつも申しあげているのは、理想だけを言っても難しいですから、できる範囲で最大限のことをやっていきたい。こういうことはみんな税金を使わせてもらっているわけでございますから、何でもかんでもとはいきませんから。最終的には国が全部やってもらうのが本来のことであって、松本だけが良ければではなくて、松本がまず手を挙げてどんどん進めば、他がそれのいいことをまねてもらえばありがたいなと思って進めているところでございます。

私はこのブログでも松本市長菅谷 昭さんについて触れたことがあります・・・2012.04.24 記事、3.11からの給食安全プロジェクト、関連する甲府での活動

私がまるで関係無い桐生市と松本市の議員活動について、このブログ記事にした理由は次の通り・・・
2012年6月27日記事に書いた「震災がれき受け入れの安全確保に関する請願」 は、この松本市山崎たつえ議員と同類である甲府市議会政友クラブの議員達によって潰されたからです。
彼等は宮城県に出かけて瓦礫処理に関するDVDを貰って来て山梨県議会議員に渡して議会質問のネタにさせた。しかし、その視察について市民に報告し、彼等の政治理念をベースに瓦礫引き受けの啓蒙をするというような活動はしない。裏でコソコソ・・・が得意技かも。

でも、安心してください、甲府市を訪れる観光客はこんな行政問題には関心が無い、ちゃんと「おもてなし」さえあればよいのですから、B-1グルメイベントも国民文化祭も何事もなく予定通りに進行すると思います。定住人口が増えて中心市街地活性化事業の成果となるかどうかは別な話。

ちなみに、桐生市では震災がれき広域処理の引き受けが始まっていて災害廃棄物広域処理ホームページがあります。
試験焼却のデータも掲載されていて、『搬入時コンテナ周囲の空間放射線量の測定、その他(災害廃棄物放射能濃度測定のためのサンプリング)』などの内容が分かります。
焼却前の空間線量やサンプリング測定でのセシウム値など、これでは問題無いように見えます。
焼却結果を見ると基準値 8,000 Bq/kg の意味はこういうことなのだと理解できます。
ですから、2000 Bq/kg 程度なら安心して山梨県のどこかに埋めれば・・・と考えている人々が、広域処理引き受け否定宣言を出さず、未だに諦めていないのかも知れません・・・? 官僚たちの暑い夏が過ぎた9月議会までお預けか。


2012/07/31 コメントに書いた内容です・・・
 被災者が松本市議会に抗議書 「過剰支援」ビラで 2012年7月25日 中日新聞
 東京電力福島第一原発事故で県内に避難してきた人たちでつくる市民団体「手をつなぐ3・11信州」 http://tewotunagu.blogspot.jp/ などは二十四日、山崎たつえ松本市議が「市内に避難している被災者の支援が手厚すぎる」としたチラシを配布したことに対し、「被災者の現状をしっかり調査せず、市民に誤った情報を出している」とする抗議書を市議会に提出した。
 山崎市議は八日の新聞折り込みのチラシに、被災者への市の負担は水道料金が百七十万円、保育園・幼稚園の利用料が百三十九万円に上るなどと記載。「松本市は被災者以上の大サービスをしている。市民は逆差別されている」との趣旨の主張を展開した。
  団体代表は抗議書提出に先立ち記者会見し、「子どもを守ることだけを考え避難してきた。悔しくて涙が出た」「少しずつ松本での生活基盤ができてきたのに、居づらくなる」との避難者の声を紹介。「被ばく者である私たちの困難さが伝え切れていない」と涙ながらに話した。
 山崎市議は取材に「義援金でパチンコに興じる被災者がいるとの報道もある。松本市は放射能対策に一辺倒。行政の在り方として問題はないかと問いたかった」と述べた。
  (C) (出来田敬司) -- 個人名修正しました ictkofu --
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 地元紙の信濃毎日新聞ではネット記事にはしなかった模様
 http://search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%9D%BE%E6%9C%AC%E5%B8%82&ei=UTF-8&fr=yssw&x=wrt&vs=shinmai.co.jp
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>山崎市議は取材に「義援金でパチンコに興じる被災者がいるとの報道もある。松本市は放射能対策に一辺倒。行政の在り方として問題はないかと問いたかった」と述べた。
 中日新聞が報じた通りなら、それこそ、ご自身のサイトでその報道記事を引用しながらきちんと発言して広く国内に訴えれば良いのです。
 http://www.tatsue.jp/
私はこの問題について山崎議員ご自身の言葉(記事のままだとして)を読んだのは初めてですが、視野も思考範囲も狭い方だと感じました。
震災被災地では色々な生活状況があるらしいことは宮城の仲間との交信で知っています。
震災直後にサポートに来日した海外の方々が日本人は素晴らしいと驚いた状況も、ATMが壊されて略奪があった状況もニュース写真は流れました。
パチンコに「興じる」と見るのか、仕事も無くなり壊れた心を支えるものと観るか、人生いろいろです。
もし松本市でそういう状況に気が付かれたのなら、それをどのように支えるべきを考えるのが政治家だと私は思います。


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