この話が好きなんです。「かさこじぞう」」の話です。またここで書いておきます。
かさこじぞう
(おじいさんは、年こしの晩に「かさ」を売りに行きました)
いつの間にか、日も暮れかけました。じいさまは、とんぼり、とんぼり、町を出て、村の野原まできました。
風が出てきて、ひどい吹雪になりました。ふと見ると道ばたに地蔵様が六人立っていました。
・・・・・・
「おお、気のどくにな。さぞ、冷たかろうのう」
おじいさまは、地蔵様のおつむの雪をかき落としました。
じいさまは、ぬれて、冷たい地蔵様の、かたやら背中をなでました。
「そうじゃ、このカサコを、かぶってくだされ・・・・」・・・・・・
そうです。小学生が国語の時間に学習する「かさこじぞう」の一節です。
死者の仏たち
この「かさこじぞう」は、たいていの墓地の人口に立っている「六地蔵」がそのモデルです。
北脇の墓地にも、大切に祀られている六地蔵(写真上)があります。
仏教では死者は生前の行いにより、死後次の六つの世界(六道)にふり分けられるといいます。
それは、地獄(じこく)‐畜生(ちくしょう)‐餓鬼(がき)‐阿修羅(あしゅら)‐人間(にんげん)‐天国(てんごく)の六道です。
あなたは、どの世界に生まれ変われそうですか。「きっと天国ですね」
六地蔵は、それらの六道のどれかを担当されています。
仮に地獄に生まれた人でも、心配はいりません。地獄係の地蔵様にいっしんにすがり、悔い改めれば救われるといわれています。
やさしいお姿のお地蔵さん
なお、北脇共同墓地(北浜町)には、右手に宝珠、左手に錫杖(欠落)をもった、やさしいお姿の地蔵さん(写真下)が墓地の中央にあります。
古い歴史的に貴重なお地蔵さんではないのですが、宗教心のない私でさえ、しばし見とれてしまう地蔵さんです。(no2743)
*写真上:北脇共同墓地の六地蔵、下:同墓地の地蔵像
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