ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

高砂市を歩く(166) お地蔵さん

2015-03-27 10:50:24 |  ・高砂市曽根・北浜町

  この話が好きなんです。「かさこじぞう」」の話です。またここで書いておきます。

       かさこじぞう 
 (おじいさんは、年こしの晩に「かさ」を売りに行きました)
 いつの間にか、日も暮れかけました。じいさまは、とんぼり、とんぼり、町を出て、村の野原まできました。
 風が出てきて、ひどい吹雪になりました。ふと見ると道ばたに地蔵様が六人立っていました。
  ・・・・・・
 「おお、気のどくにな。さぞ、冷たかろうのう」
 おじいさまは、地蔵様のおつむの雪をかき落としました。
 じいさまは、ぬれて、冷たい地蔵様の、かたやら背中をなでました。
 「そうじゃ、このカサコを、かぶってくだされ・・・・」・・・・・・
 
そうです。小学生が国語の時間に学習する「かさこじぞう」の一節です。
   死者の仏たち
 この「かさこじぞう」は、たいていの墓地の人口に立っている「六地蔵」がそのモデルです。
 北脇の墓地にも、大切に祀られている六地蔵(写真上)があります。

 仏教では死者は生前の行いにより、死後次の六つの世界(六道)にふり分けられるといいます。
 それは、地獄(じこく)‐畜生(ちくしょう)‐餓鬼(がき)‐阿修羅(あしゅら)‐人間(にんげん)‐天国(てんごく)の六道です。
 あなたは、どの世界に生まれ変われそうですか。「きっと天国ですね」
 六地蔵は、それらの六道のどれかを担当されています。
 仮に地獄に生まれた人でも、心配はいりません。地獄係の地蔵様にいっしんにすがり、悔い改めれば救われるといわれています。
   やさしいお姿のお地蔵さん

 なお、北脇共同墓地(北浜町)には、右手に宝珠、左手に錫杖(欠落)をもった、やさしいお姿の地蔵さん(写真下)が墓地の中央にあります。

 古い歴史的に貴重なお地蔵さんではないのですが、宗教心のない私でさえ、しばし見とれてしまう地蔵さんです。(no2743)

 *写真上:北脇共同墓地の六地蔵、下:同墓地の地蔵像


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高砂市を歩く(165) 道... | トップ | 高砂市を歩く(167) ぐし谷 »

コメントを投稿