ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

高砂市を歩く(165) 道路元標

2015-03-27 08:03:02 |  ・高砂市曽根・北浜町

 写真は北浜町の道路元標です。

 この道路元標は、北浜小学校の前の道を東に突き当たり、北へ50メートルほど行った交差点に、遠慮がちに残っています。

    道路元標

 道路元標(どうろげんぴょう)は、旧道路法(1919)により各市町村に1個設置することとされ、その位置は知事が定めるものとしていました。

 ほとんどは市町村役場の前か市町村を通る主要な道路同士の交叉点に設置されています。

 道路の起点・終点を市町村名で指定した場合は、道路元標のある場所を起終点としていました。

 大正11年(1922)の内務省令は、道路元標の材質について、石材その他の耐久性のものを使用すること、正面に市町村名を記すことを定めるとともに、寸法なども明示していました。

    消える道路元標

 が、現行の道路法(昭和27年法律180号)では、道路の付属物としているだけで、設置義務、材質、様式などについての定めはありません。

 現在、設置義務がなくなりました。

 また、道路の拡張・その他開発のために多くの道路原票は姿を消してしまいました。

 現在高砂市域では、曽根町・伊保町・米田町・阿弥陀町、それに北浜町の道路元標が残っているだけです。

 役割を終えた道路元標ですが、歴史を語る証人です。

 保存しておきたいですね。

 北浜の道路元標の「北濱村」の文字を読むとき、歴史の重みを感じます。(no2742)

 *写真:道路元標(高砂市北浜町北脇)

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