ホテルやレストランの食材偽装が連鎖的に拡大しています。男のシェフが作った「おふくろの味」は違法か、いつも同じ内容の「シェフの気まぐれサラダ」は偽装かなど、笑える話も取り上げられています。
4年前、米や牛肉、鰻などの偽装が話題になったときにも「木材偽装」として記事にしましたが、木の世界でも偽装が横行しています。
「偽装」というよりも「常識」として扱われているのが、実際はダケカンバやミズメなどのカバ材なのにサクラ材として売られている家具類。消費者はサクラ(=ヤマザクラ)の木が使われていると思っていますが、家具業界では「サクラといえばカバのこと」が常識のようです。
左はヤマザクラ、右はその偽装に使われるミズメ
そのほかサンショウ(実はカラスザンショウ)のすりこ木、ナンテン(実はイイギリ)の箸、ツゲ(実はツゲとは無縁のシャムツゲ)の櫛や判子など木材偽装はいろいろあります。
また、「ベイスギ」と呼ばれるアメリカからの輸入材はスギではなくヒノキ科クロベ属の木、「ベイマツ」もマツではなくトガサワラ。しかし、クロベをスギ、トガサワラをマツと言い換えたところで販売上優位になるとは思えないので、これらは意図的な偽装とは言えないかも知れません。
京都の北山杉、奈良の吉野杉、秋田杉など有名産地の木材も怪しいようです。無名の産地で伐採したスギをこうした有名産地経由で販売したり、吉野の業者が秋田で良質のスギを購入して「吉野杉」として売る例もあるそうです。
どこからが偽装で、どこまでは許されるのか。食材と同じく木材の線引きも難しいですが、木材業界では「偽装問題が自分たちの業界に飛び火するのではないか」と戦々恐々なのではないでしょうか。残念ながら、食材や木材だけでなくこういう偽装はあちこちで行われているんでしょうね。
4年前、米や牛肉、鰻などの偽装が話題になったときにも「木材偽装」として記事にしましたが、木の世界でも偽装が横行しています。
「偽装」というよりも「常識」として扱われているのが、実際はダケカンバやミズメなどのカバ材なのにサクラ材として売られている家具類。消費者はサクラ(=ヤマザクラ)の木が使われていると思っていますが、家具業界では「サクラといえばカバのこと」が常識のようです。
左はヤマザクラ、右はその偽装に使われるミズメ
そのほかサンショウ(実はカラスザンショウ)のすりこ木、ナンテン(実はイイギリ)の箸、ツゲ(実はツゲとは無縁のシャムツゲ)の櫛や判子など木材偽装はいろいろあります。
また、「ベイスギ」と呼ばれるアメリカからの輸入材はスギではなくヒノキ科クロベ属の木、「ベイマツ」もマツではなくトガサワラ。しかし、クロベをスギ、トガサワラをマツと言い換えたところで販売上優位になるとは思えないので、これらは意図的な偽装とは言えないかも知れません。
京都の北山杉、奈良の吉野杉、秋田杉など有名産地の木材も怪しいようです。無名の産地で伐採したスギをこうした有名産地経由で販売したり、吉野の業者が秋田で良質のスギを購入して「吉野杉」として売る例もあるそうです。
どこからが偽装で、どこまでは許されるのか。食材と同じく木材の線引きも難しいですが、木材業界では「偽装問題が自分たちの業界に飛び火するのではないか」と戦々恐々なのではないでしょうか。残念ながら、食材や木材だけでなくこういう偽装はあちこちで行われているんでしょうね。
木の場合は、安全に関わる部分は危ないですが、食べるわけではないので消費者側の反応もそれほど深刻ではないかもしれない、と思いました。
少なくとも、国を偽装していなければ。
しかし私は、木の偽装を見抜けるようになりたいです(笑)。
昔は、サクラ類もカバ類も同じ仲間と思われていたのでしょうか。材も似ているし、樹皮も横一の皮目はサクラ類とカバ類だけですからね。
木材なんかもっと分かりにくいでしょうね。産地なんて識別のしようがないはずです。
第一、木材になったら樹種が分からないです。キリとかケヤキ、トチノキなど特徴的な木材以外はいつまでたっても識別できないです。