樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

夜の鷹

2013年11月18日 | 野鳥
ヨタカという鳥がいます。「夜鷹」と書きますが、タカの仲間ではなく、分類上は「ヨタカ目ヨタカ科」に1種だけ存在する変わった鳥です。
以前「木の絵本」としてご紹介した宮沢賢治の『よだかの星』はこの鳥が主人公ですが、物語の中でも、本当のタカから「名前を変えろ」と迫られています。
名前のとおり夜行性で、昼間は眠っていることが多いようです。私がある場所で見たときも、ずーっと睡眠中。全く動かないので動画撮影の意味がなく、静止画で撮りました。



面白いことに、この鳥はアメリカでもNighthawk(夜のタカ)と呼ばれています。そして、nighthawkという単語には、「夜更かしする人」とか「夜に悪いことをする人」という意味があるようです。
シルベスタ・スタローンが刑事役で登場する『ナイトホークス』という映画がありました。アッと驚くラストシーンが印象的な作品でしたが、タイトルはこの意味でしょう。
日本でも江戸時代、夜に路上で客をひく娼婦を「夜鷹」と呼びました。名前もそうですが、夜間にウロウロする怪しいイメージも日米共通のようです。ヨタカにとっては迷惑な話でしょうが。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2013-11-18 22:07:31
こんばんわ
ジェイムス・テイラーにNight Owlという曲があり、単純に夜のフクロウかと思っていたのですが、辞書を引くと、=nighthawkとあり、ヨタカの類とあって、どうやら同じ意味のようです。
ヨタカは見たことはない、いつか見たいです。
声は聞いたことありますが、そういえばそのうちの1か所は、ヨタカとフクロウとアオバズクが夜通し鳴いていました。
『ナイトホークス』は20年以上前に観たのですが内容はまったく覚えていません・・・
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夜のフクロウが (fagus06)
2013-11-19 07:20:48
ヨタカなんですか。フクロウは夜行性が多いので、ややこしいですね。
私もヨタカはこの時が2度目でした。1度目は15年ほど前、栃の森でキャンプしている場所に突然降りてきたことがありました。
声は何度か聞いています。
ネタバレになりますが、『ナイトホークス』は、ラストシーンでスタローンが女装して犯人を捕まえるという設定でした。
カメラは女性(確か犯人の恋人)の後ろ姿を写していて、犯人が近づいて声をかけると、女性が振り返り、それがピストルを構えたスタローンだったというエンディングでした。
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