近くの宇治神社の境内に数本のムクノキがあります。
ムクドリが実を食べに集まるからこの名前があるという説がありますが、眉唾っぽいです。仮にそうであったとしても順番が逆で、古代の人間はムクノキの実を食べる鳥を見てムクドリと名づけたはずです。
(ムクノキの幹)
確かに実は甘くて、縄文時代は甘味料として使われていたらしく、遺跡から種が大量に出土しています。
ムクノキは、葉っぱを研磨材として使ったことで知られています。葉の表面にシリカ(二酸化珪素)を含んでいるため、触るとザラザラしています。昔は、この葉で象牙やベッコウを磨いたそうです。
(ムクノキの葉。手で触るとザラザラしています。)
平安時代の歴史小説『栄華物語』には、お寺の造営シーンとしてこんな記述があります。「仏の御座造り輝かす。木賊(トクサ)、椋葉(ムクノハ)、桃の核などして、四五十人が手ごとに居並みて磨き拭く」。仏像の台座をトクサやムクの葉、桃の種で磨いたというのです。
トクサは幼友達の家にあったので、歯磨きして遊んだことがあります。桃の種もたしかに硬くて凹凸がありますから研磨材に使えそうです。
今のようにサンドペーパーやグラインダーはないですから、こんな自然素材を使って物を磨いていたんですね。
ムクドリが実を食べに集まるからこの名前があるという説がありますが、眉唾っぽいです。仮にそうであったとしても順番が逆で、古代の人間はムクノキの実を食べる鳥を見てムクドリと名づけたはずです。
(ムクノキの幹)
確かに実は甘くて、縄文時代は甘味料として使われていたらしく、遺跡から種が大量に出土しています。
ムクノキは、葉っぱを研磨材として使ったことで知られています。葉の表面にシリカ(二酸化珪素)を含んでいるため、触るとザラザラしています。昔は、この葉で象牙やベッコウを磨いたそうです。
(ムクノキの葉。手で触るとザラザラしています。)
平安時代の歴史小説『栄華物語』には、お寺の造営シーンとしてこんな記述があります。「仏の御座造り輝かす。木賊(トクサ)、椋葉(ムクノハ)、桃の核などして、四五十人が手ごとに居並みて磨き拭く」。仏像の台座をトクサやムクの葉、桃の種で磨いたというのです。
トクサは幼友達の家にあったので、歯磨きして遊んだことがあります。桃の種もたしかに硬くて凹凸がありますから研磨材に使えそうです。
今のようにサンドペーパーやグラインダーはないですから、こんな自然素材を使って物を磨いていたんですね。
昔の人はいろんなものを巧みに使っていたんですね。
木賊(トクサ)といえば、祇園祭の山鉾のひとつに木賊山というのがありますね。
世阿弥作の謡曲『木賊』から着想された山で、おじいさんがトクサを刈っている、話の一場面が表されている山鉾だそうです。
トクサを刈りに行ったということは、昔は大量に使っていたということですね。歯磨きや日用品の研磨に使っていたんでしょうね。
昔の暮らしに想像を巡らせると面白いです。
一昨日の私の記事への書き込み、返信を忘れておりました。
すいません。先ほどようやく書きました。
ムクノキは、こちらにはまったくないと思います。
道南で、植えられたのがあるかな???
確か湯島天神の入り口に大きなムクノキがあったような気がするのですが、
東京にいた頃は木に興味がなくて、ただ名前を覚えただけでした。
今になって、もっと東京でも木を見ておけばよかったと思ってます。
図鑑の分布で見ると、ムクノキは関東以西となっています。北海道にも東北にもないということですね。
北海道のニレ科の樹といえば、ハルニレですか。