樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥の存在感

2016年06月09日 | 野鳥
5月末に訪れた栃の森は花盛りでしたが、鳥もたくさん観察できました。姿は見られなかったものの、アカショウビンの声があちこちから聞こえてきました。
いちばん多いのはオオルリ。よく鳴く上に目立つところに止まっているので、そう感じるのかもしれません。森を歩いている間、ずーっとさえずりを耳にしていました。そのうちの2羽が撮影できました。



オオルリの次に多いのはミソサザイ。この鳥も大きな声で頻繁に鳴くので、実際以上に存在感があるのでしょう。本当はシジュウカラやヤマガラの方が観察個体数は多いはずですが、オオルリやミソサザイは声で数をかせいでいるようです。そう言えば、人間もよくしゃべる人の方が存在感は大きいですね。
ミソサザイはよく動くので動画で撮りにくいのですが、1羽だけ同じ場所で5分ほど鳴き続けている個体がいました。



この日うれしかったのは、カッコウ。鳴き声はもちろん、近くを飛ぶ姿も観察できました。この森でカッコウに出会うのは約10年ぶり。ホトトギス、ツツドリ、ジュウイチも鳴いていたので、トケン類4種がいたことになります。
それぞれに托卵相手がいるわけですから、その分この森は生物多様性に富んでいるということですね。
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2 コメント

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Unknown (guitarbird)
2016-06-15 22:37:23
こんばんわ
オオルリとミソサザイということは渓流(谷川)が近い場所なのですね。
こちらでは私の本拠地に限らずどこに行ってもオオルリよりキビタキの方が多いです。
ミソサザイは完全に川があるかどうかにより、あればオオルリ並みにいます。
でもそろそろ(といってまだひと月ありますが)鳥たちの囀りも終わりに向かっているとなると寂しいです(笑)。

それと前の記事への返信ですが、サワグルミは札幌にはなくて道南にしかないですが道南に行くと割と多くありました。
ハルニレは感覚的にいえば5番目か6番目くらいに多い木ですが、ハルニレは山の場合一か所にたくさんあるのではなく、点在していてその場所が多いという感じです。
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そうです (fagus06)
2016-06-16 08:02:09
森の中を流れる谷川沿いに歩いています。
キビタキもたくさんいますが、オオルリの方が声が目立つ(耳立つ?)感じです。ミソサザイと同様、声がよく通るからでしょうか。
サワグルミは道南が北限ということですね。ハルニレはこちらには自生はないですが、京都府立植物園には大きな標本木があります。なぜか、アキニレと並んで立っています。
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