写真はシキミの花です。枝や葉はよくご覧になるでしょうが、花はあまり目にする機会がないと思います。
でも、昔は花の方が重要だったようで、別名は「ハナノキ」。京都市の北部に花折街道という道がありますが、ここはシキミ、つまりハナノキの産地だったのでこの名前があるそうです。
(今頃が開花時期。葉を揉むと線香の匂いがしますが花は無臭。)
普通、シキミは仏教、サカキは神道ですが、不思議なことに京都の愛宕神社ではサカキではなくシキミが神木になっています。この神社は防火の神様として信仰が厚く、京都の料理屋さんなど火を扱う商売の方々がたくさん参拝します。
神社から授かったシキミを神棚に供え、毎日火を起こすたびに1枚ずつ葉を燃やし、強い香りを放って邪気を追い払うことで火災を防ぐのだそうです。
葉に強い香りがあるので、もう一つの別名は「コウノキ(香の木)」。葉は線香の原料で、揉むだけで線香の匂いがします。また、墓地にシキミを植えるのは、墓を荒らすオオカミをその強い匂いで追い払うためだったとも言われています。
しかも、実は有毒です。そのことから、江戸時代の博物学者・貝原益軒は「悪しき実」→「シキミ」に転訛したのだと言っています。私は信じていませんが・・・。
シキミの学名のreligiosumは「宗教上の」という意味。名づけたのはシーボルトですから、日本で仏教によく使われることを知って命名したのでしょう。
でも、昔は花の方が重要だったようで、別名は「ハナノキ」。京都市の北部に花折街道という道がありますが、ここはシキミ、つまりハナノキの産地だったのでこの名前があるそうです。
(今頃が開花時期。葉を揉むと線香の匂いがしますが花は無臭。)
普通、シキミは仏教、サカキは神道ですが、不思議なことに京都の愛宕神社ではサカキではなくシキミが神木になっています。この神社は防火の神様として信仰が厚く、京都の料理屋さんなど火を扱う商売の方々がたくさん参拝します。
神社から授かったシキミを神棚に供え、毎日火を起こすたびに1枚ずつ葉を燃やし、強い香りを放って邪気を追い払うことで火災を防ぐのだそうです。
葉に強い香りがあるので、もう一つの別名は「コウノキ(香の木)」。葉は線香の原料で、揉むだけで線香の匂いがします。また、墓地にシキミを植えるのは、墓を荒らすオオカミをその強い匂いで追い払うためだったとも言われています。
しかも、実は有毒です。そのことから、江戸時代の博物学者・貝原益軒は「悪しき実」→「シキミ」に転訛したのだと言っています。私は信じていませんが・・・。
シキミの学名のreligiosumは「宗教上の」という意味。名づけたのはシーボルトですから、日本で仏教によく使われることを知って命名したのでしょう。
樹木には花や葉にいろいろな香りがあるものがあって面白いですね。
クロモジなどクスノキ科の樹木はいい匂いがするものが多いです。シナモンもそうですね。
枝先の樹皮を爪で削って嗅ぐと、サロンパスの臭いがするミズメ(別名あずさ)という樹もあります。
シキミはどうも中部以西の習慣のようです。
狭い日本でも宗教儀式の風習はけっこう違うものですね。
と思いながら、樹も鳥も同じ底なし沼ですね(笑)。
北海道のお葬式ですが、さいわいにもというか、
植物に本格的に興味を持つようになってから
まだお葬式に出たことがないので、分かりません。
機会があれば調べてみます。
と書いていいことなのかどうなのか、分からないですが・・・
私も小さい頃、年末におばあちゃんから「神社の山へ行ってウラジロとユズリハを取ってきなさい」とお使いを頼まれた記憶があります。
bulbulさんはシダも詳しいのですか? 私はとりあえず「樹木だけに絞っておこう」と決めています。樹木だけでも収拾がつかないのに、他の植物まで手を出すと大変なことになりうそうで・・・。
サカキやシキミが自生しない地方では、別の樹種になるようです。
でも、北海道ではお葬式の際に、どんな植物が使われるのですかね?
どちらも「北海道樹木図鑑」には載っていないので、
こちらでは一般的に植えられるものでもないようですね。
では、こちらの神社やお寺はどうしているのか、気になってきました。
サカキは、枝を切ったものが売られているのは見たことがあります。