「今年の10大ニュース」風に自分自身の1年を振り返ると、まず良いニュースでは、1月末に湖北、6月上旬に高知県へ鳥見ツアーに出かけました。いつもの3人で冬鳥と夏鳥をいろいろ見聞してきました。
悪いニュースは、8月の豪雨災害。わが家は被害がなかったものの、近所は大変でした。また、10月にはパソコンが壊れて買い換えたため、一時は仕事もプライベートも大混乱。
そして、一番のニュースは元旦に母が他界したこと。さらに、10月には義母も亡くなりました。母は86歳、義母は102歳、どちらも大往生でしたから、悪いニュースというよりも良いニュースと考えています。
そんな私に、たまたまですが、ある人が「死者の杖」をプレゼントしてくれました。
10年ほど前の樹木観察会で、センダンについて、昔は罪人の首をぶらさげた木であること、墓地に植えられること、この木で作った杖を棺に入れることなどを説明しました。
参加された野鳥の会の先輩がそれを覚えていて、シャレで私のために「死者の杖」を作り、いつか渡そうと保管しておられたのです。先月のあるイベントでご一緒した際に、それを持ってきてくださいました。
真っ直ぐな枝がなくて苦労されたそうです。樹皮を剥いで、サンドペーパーで磨いて、端には滑り止めのゴムキャップまで付けてあります。
センダンがなぜこうした死に関する用途に使われるのかを調べましたが、明確な由来は不明でした。ただ、古い時代の中国では、センダンに悪疫や邪気を払う霊力があるとされていたそうです。
今の時期のセンダンはたくさんの黄色い実が目立ちます
岡山地方ではセンダンで棺を作ると冥土への道が明るくなると言われているそうで、不吉なシンボルというよりも死者を天国に導くというような意味があるのではないでしょうか。「死者の杖」に使われたのも同じ由来でしょう。もっと早く受け取っていれば、母の棺に入れられたのにな~。
この世で使うとしても私にはまだ早いですが、5年後くらいに野山を歩く際に使わせていただきます。そして、私が死んだら棺に入れてもらうように妻に頼んでおきます(笑)。
Mさん、素敵なプレゼント、ありがとうございました。
さて、今年もそろそろ暮れようとしていますので、当ブログも「書納め」とさせていただきます。1年間ご愛読いただき、ありがとうございました。「書初め」は1月3日としますので、来年も宜しくお付き合いください。
では、みなさま良いお年を…。
悪いニュースは、8月の豪雨災害。わが家は被害がなかったものの、近所は大変でした。また、10月にはパソコンが壊れて買い換えたため、一時は仕事もプライベートも大混乱。
そして、一番のニュースは元旦に母が他界したこと。さらに、10月には義母も亡くなりました。母は86歳、義母は102歳、どちらも大往生でしたから、悪いニュースというよりも良いニュースと考えています。
そんな私に、たまたまですが、ある人が「死者の杖」をプレゼントしてくれました。
10年ほど前の樹木観察会で、センダンについて、昔は罪人の首をぶらさげた木であること、墓地に植えられること、この木で作った杖を棺に入れることなどを説明しました。
参加された野鳥の会の先輩がそれを覚えていて、シャレで私のために「死者の杖」を作り、いつか渡そうと保管しておられたのです。先月のあるイベントでご一緒した際に、それを持ってきてくださいました。
真っ直ぐな枝がなくて苦労されたそうです。樹皮を剥いで、サンドペーパーで磨いて、端には滑り止めのゴムキャップまで付けてあります。
センダンがなぜこうした死に関する用途に使われるのかを調べましたが、明確な由来は不明でした。ただ、古い時代の中国では、センダンに悪疫や邪気を払う霊力があるとされていたそうです。
今の時期のセンダンはたくさんの黄色い実が目立ちます
岡山地方ではセンダンで棺を作ると冥土への道が明るくなると言われているそうで、不吉なシンボルというよりも死者を天国に導くというような意味があるのではないでしょうか。「死者の杖」に使われたのも同じ由来でしょう。もっと早く受け取っていれば、母の棺に入れられたのにな~。
この世で使うとしても私にはまだ早いですが、5年後くらいに野山を歩く際に使わせていただきます。そして、私が死んだら棺に入れてもらうように妻に頼んでおきます(笑)。
Mさん、素敵なプレゼント、ありがとうございました。
さて、今年もそろそろ暮れようとしていますので、当ブログも「書納め」とさせていただきます。1年間ご愛読いただき、ありがとうございました。「書初め」は1月3日としますので、来年も宜しくお付き合いください。
では、みなさま良いお年を…。
数年間施設にお世話になっていましたので、家族は介護の苦労はせずに済みましたが、それでも兄の家族は大変だったと思います。
義母はずーっと自宅で生活し、義姉が面倒をみておりました。
1年間、お疲れ様でした。
私の母親もこの一年あまり、入退院を繰り返しています。介護度4で何とかリハビリを頑張ってますが、可哀そうに去年に続いて今年もお正月は病院です。
お互い、親のそういう話が多くなる年代になりましたね・・・
あ、ご挨拶。
今年もいろいろとためになる話をありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
私は死ぬ時に棺桶に自分のレス・ポール(スペシャルという名の廉価モデルですが)を入れてほしいけれど、金属部品があるので無理かな・・・
死にそうになったら木材以外のパーツを外して準備しておこうかと思いました(笑)。
センダンの杖はお守りとしてこれからfagusさんを守ってくれるのですね。
木の杖は自分でも作ってみたいと思いましたが、センダンのような由来がある樹木はこちらにはあるかな、と。
今年も1年楽しく学べる記事を読ませていただきありがとうございました。
来年もよろしくお願いします、良いお年を。
お母さん、また入院ですか。気の毒に、お正月も…。
こちらこそ、この1年ありがとうございました。
お忙しい時期でしょうが、無理をせずにお過ごしください。
そして、良いお年を。
私が棺に入れるとしたら、多分、双眼鏡なんでしょうが、以前、野鳥の会の先輩が亡くなったとき、双眼鏡を棺に入れようとしたら断られたという話を聞きました。金属部品や光学製品はだめなんですね。あの世で鳥が見られないですね(笑)。
センダンは本州でも伊豆半島以西に分布するようですから、北海道はもちろん東北や関東にも自生しなんですね。知らなかった。
北海道ならハルニレとかカツラですかね、杖になりそうなのは。
もし、奥様の後になる場合は私が憶えておきます(笑)
子供に何かを教える老後を、ということでしたら、うちの子供たちに、鳥と樹のことを教えてやってください。
先日、夕方に湖岸をドライブしていたら、7、8羽の鳥がV字になっていく様を見て、子供たちは爆笑してました。遅れて来た1羽がいて「まいごがんばれ~」と。
実現できる様、よろしくお願いします。
杖、頼みます(笑)。
V字飛行していたのは、コハクチョウかも知れないね。
年末に近所の人と草津へコハクチョウを見に行きましたが、まだ来ていませんでした。カモはたくさん見てきました。
双子ちゃんに鳥と樹を教える機会があればいいのにな~。
私もセンダンで杖を作っています。
因みに、センダンに含まれる何とか言う物質は、虫除けの効果があり、昔から畑などで使われています。
細かく言うと、他の生物に入ると細胞分裂を止める作用があるらしいのです。
なので、最近は抗がん剤の原料になったりしています。
そのせいで、センダンには、虫がつきにくいので、非常に綺麗な樹皮をしており、ひとかわむけばとても美しい白黄色になります。柔らかい布で磨くとツルツルになります。
経年で、非常に硬くなり、薄茶色に変色します。
また、センダンは、河畔のパイオニア植物でもあります。
とりが好んで実を食べますので、あちこちに種を蒔き散らしてくれます。
このように、河畔に定番で自生する虫に強い植物であることから、邪気を払うとされ処刑の首をさらすのに使われたそうです。
また、センダンは水分の多い樹ですが、伐採後皮をはぐと急速に水分が出てゆき、大きな部材はひび割れやすいため建材などには向きません。しかし、その美しさや邪気を払う性質から仏壇などの小ぶりな調度品に使われることになったようです。
このような経緯で、棺に入れる杖として使われたり、何となく縁起の良くない印象を持ちますが、様々な可能性を感じさせます。