樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

京都の神社はカラスだらけ

2018年03月15日 | 野鳥
日本サッカー協会のマークが3本脚のカラスであることはよく知られています。



そのモチーフは神話に登場する八咫烏(やたがらす)で、本来は熊野那智大社のシンボル。このカラスとサッカーの由縁については、日本サッカーの生みの親である中村寛之助が熊野地方出身だからという説と、平安時代の蹴鞠の名人・藤原成通が技の奉納に訪れたからという説があるようです。いずれにしても熊野那智大社のシンボルがルーツであることには間違いがないようで、日本代表チームなどが必勝祈願のため大社に参拝します。
その熊野信仰に基づく神社が京都市内に3社あり、いずれもシンボルは八咫烏。まず、東大路七条の新熊野(いまくまの)神社では、提灯にも絵馬にも三本脚のカラスが描かれています。



哲学の道の起点・熊野若王子(くまのにゃくおうじ)神社では、おみくじにカラスが登場します。



そして、東大路丸太町の熊野神社では鉄柵と提灯と灯籠にカラスが描かれています。しかも、サッカー協会のマークを刺繍したお守りも売っています。

 

それだけではありません。下鴨神社のご祭神の一つも八咫烏ですし、上賀茂神社でもカラスのおみくじを販売しています。おみくじ売り場で撮影しようとしたら巫女さんに制止されたので画像はありませんが、熊野若王子神社のものとよく似たものでした。さらに、上賀茂神社では毎年9月に「烏相撲(からすずもう)」が行われます。
こうやって並べると、京都の神社はカラスだらけですね。
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2 コメント

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Unknown (kazuyoo60)
2018-03-15 07:08:29
カラスは賢い鳥ですね。奈良公園でもびっくりする数を見たことがあります。昔より確実に個体数を増やしていると思います。
大昔に旅先の動物園で出会ったカラス、私の手から菓子を食べました。来園者から貰ってたのでしょう、きっと。
八咫烏の3本目は神様の使いのためのものだったのでしょうね。
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カラスは (fagus06)
2018-03-16 08:23:25
賢いですね。クルミを空から落として、車がひいて、殻がつぶれてから実を食べるカラスがいますし、滑り台で遊ぶカラスもいます。
ただ、ごみを漁るので嫌われ者になっています。
3本目の脚はボールを蹴るためだったのかな?(笑)
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