週末、栃の森に行ってきました。本来の目的は野鳥の調査ですが、今回は都市部より一足早い紅葉に期待して…。
林内は緑~黄~オレンジ~赤の鮮やかなグラデーション。さまざまな樹種の葉の色を観ていると、自然の不思議に心を持って行かれそうになります。
カラフルなのは、やはりカエデ類。中でも、ウリハダカエデとハウチワカエデは目の覚めるような黄や赤に染まっていました。
ハウチワカエデ。バックの黄色はウリハダカエデ
同じカエデ類なのに、なぜかイタヤカエデは黄葉しても紅葉しません。イチョウと同じです。
根粒菌によって窒素を自給するハンノキ類は、葉緑素(窒素が原料)を回収する必要がないので緑色のまま落葉しますが、普通の落葉樹は葉の中にある葉緑素を来年再利用するために窒素に分解して回収し、根に蓄えます。すると、葉の中に隠れていたカロチノイド(黄)やアントシアニン(赤)が目立つ、というのが紅葉の仕組み。
しかし、この説明では納得できない葉の変色があります。私がいつも不思議に思うのは、コシアブラ。写真のように、白く変色するのです。同じ仲間のタカノツメは黄葉するので多分カロチノイドを含んでいるのでしょうが、葉緑素といっしょに回収されるので白葉するのではないかと推測しています。
もう一つ不思議なのは、赤黒く変色する葉。なぜかミズキやヤマボウシなどミズキ類に多い。街路樹や庭木に多用されるハナミズキも同様です。アントシアニンだけでなくメラニンを含んでいるからではないでしょうか。
ミズキ
ヤマボウシ
そもそも広葉樹はなぜ落葉するのか? 針葉樹はなぜ紅葉も落葉もしないのか? 鳥もそうですが、樹を観ていると頭の中に次々と「?」が湧いてきます。
林内は緑~黄~オレンジ~赤の鮮やかなグラデーション。さまざまな樹種の葉の色を観ていると、自然の不思議に心を持って行かれそうになります。
カラフルなのは、やはりカエデ類。中でも、ウリハダカエデとハウチワカエデは目の覚めるような黄や赤に染まっていました。
ハウチワカエデ。バックの黄色はウリハダカエデ
同じカエデ類なのに、なぜかイタヤカエデは黄葉しても紅葉しません。イチョウと同じです。
根粒菌によって窒素を自給するハンノキ類は、葉緑素(窒素が原料)を回収する必要がないので緑色のまま落葉しますが、普通の落葉樹は葉の中にある葉緑素を来年再利用するために窒素に分解して回収し、根に蓄えます。すると、葉の中に隠れていたカロチノイド(黄)やアントシアニン(赤)が目立つ、というのが紅葉の仕組み。
しかし、この説明では納得できない葉の変色があります。私がいつも不思議に思うのは、コシアブラ。写真のように、白く変色するのです。同じ仲間のタカノツメは黄葉するので多分カロチノイドを含んでいるのでしょうが、葉緑素といっしょに回収されるので白葉するのではないかと推測しています。
もう一つ不思議なのは、赤黒く変色する葉。なぜかミズキやヤマボウシなどミズキ類に多い。街路樹や庭木に多用されるハナミズキも同様です。アントシアニンだけでなくメラニンを含んでいるからではないでしょうか。
ミズキ
ヤマボウシ
そもそも広葉樹はなぜ落葉するのか? 針葉樹はなぜ紅葉も落葉もしないのか? 鳥もそうですが、樹を観ていると頭の中に次々と「?」が湧いてきます。
赤や黄色に、綺麗に染まる紅葉です。テレビや絵葉書の北欧の黄色い秋よりも、日本の多色の秋が良いなと思います。
コシアブラの白い葉ですか。山菜で貰ったことがあります。ヤマボウシ、こちらには実が出来ていませんね。
長い進化の過程で、木々が選び取ったのが今の状態なのだとは思っても?です。
コシアブラは新葉を天ぷらにして食べたことがあります。タラの芽もそうですが、ウコギ科の樹木は食べられるものが多いですね。
ヤマボウシの実は先月行ったときに食べました。
樹木に限らずですが、進化の過程で不思議な仕組みが出来上がったのでしょうね。調べると面白いです。