以前、鳥が好む木の実の色は、冷温帯地域では赤、暖温帯地域では黒という記事を掲載しましたが、鳥は色だけで木の実を選んでいるわけではないようです。ある研究者が、冬の市街地で鳥が集まる木の下に種子トラップを置き、糞とともに排出される種子を6年間採取して調べたところ、果実が熟す順番とは関係なく、毎年食べられる順番が決まっていることが判明しました。
クスノキ(実の色は黒)がいちばん早く、次いでトウネズミモチ(灰色)、ナンキンハゼ(白)、最後にクロガネモチ(赤)の順で、それらの脂肪分を分析したところ、クスノキが最も豊かで、最も少ないのがクロガネモチでした。その研究者は次のように書いています。
「鳥が選択した理由として果実の脂肪分が考えられる。野外観察でも、冬期に平野部に移動してきた鳥は最初にクスノキ科のクスノキやヤブニッケイなどの脂肪を多く含んだ果実や、アカメガシワのように種子のまわりに脂肪が付着しているものを食べ、脂肪の少ないクロガネモチなどは、ほかの果実が食べつくされた後に食べにやってくる」。
下は脂肪分の多いナンキンハゼの実を食べるイソヒヨドリの雌。
また、ある鳥類学者によると、アフリカに生息するヤシハゲワシは猛禽でありながら木の実を主食にしているそうで、食べるのはアブラヤシ、つまり、脂肪分に富んだ果実。さらに、南米に生息するアブラヨタカも果実食で、名前のとおり脂肪分の多い木の実を食べているとのこと。
「おいしいものは糖と脂肪でできている」というCMがありましたが、鳥の世界も同じようです。
クスノキ(実の色は黒)がいちばん早く、次いでトウネズミモチ(灰色)、ナンキンハゼ(白)、最後にクロガネモチ(赤)の順で、それらの脂肪分を分析したところ、クスノキが最も豊かで、最も少ないのがクロガネモチでした。その研究者は次のように書いています。
「鳥が選択した理由として果実の脂肪分が考えられる。野外観察でも、冬期に平野部に移動してきた鳥は最初にクスノキ科のクスノキやヤブニッケイなどの脂肪を多く含んだ果実や、アカメガシワのように種子のまわりに脂肪が付着しているものを食べ、脂肪の少ないクロガネモチなどは、ほかの果実が食べつくされた後に食べにやってくる」。
下は脂肪分の多いナンキンハゼの実を食べるイソヒヨドリの雌。
また、ある鳥類学者によると、アフリカに生息するヤシハゲワシは猛禽でありながら木の実を主食にしているそうで、食べるのはアブラヤシ、つまり、脂肪分に富んだ果実。さらに、南米に生息するアブラヨタカも果実食で、名前のとおり脂肪分の多い木の実を食べているとのこと。
「おいしいものは糖と脂肪でできている」というCMがありましたが、鳥の世界も同じようです。
脂肪は大事なカロリー元、ほかにも十分な栄養を持っているのでしょう。植えたら芽が出るのですものね。
お聞き及びかもしれませんが、パソコンが壊れて注文して、8/13昼前に届いて、やっとブログ巡回にです。
果実だけで生きている人の話、そういえば、私もテレビで見たことがあります。鳥みたいなひとですね(笑)。一応、脂肪分を含む果実もありますから、大丈夫なんでしょうね。
餌台のひまわりの種が人気なのも分かりますね。
しかし、ここに挙げられている木の実はすべてこちらになくて実感がわかないのが残念です。
冬に東京や京都に行って鳥や植物の様子をじっくり見たい、と考えていますが今年から来年は難しそうですね。
木の実と鳥の関係は面白いですね。調べれば調べるほど、興味が広がります。